千の夜をこえて (ページ6)

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ep.6 ページ6

〜家〜

碧「A！お兄ちゃんと話そう」

『話すことなんか無い』

碧「…明日ちゃんと学校行くんだよ？いい？」

はぁ…ムカつく

〜学校〜

「来たよ」

「やば…良く来れるよね」

「姫華さん可哀想」

「あいつが碧さんと釣り合うわけないでしょ」

「ちょっといい？」

頭を掴まれて体育館裏につれていかれた

そこには姫華さんの姿が

「あんたのせいで碧から振られたんだよ？姫華が」

流石に私も黙っていられなかった

『それって私のせいですか？』

「何言ってんの？笑姫華が振られることなんか無いの」

金城「ねえ。碧くんが可哀想って思わない？イケメンなのにこんなデブスな妹がいるんだよ？碧くんも言ってたよ本当は恥ずかしいって」

『だからなに』

金城「デブスな上に生意気すぎるんだよ」

バケツで水をかけられることなんか慣れてる

でもいちばん許せないのは

金城「まあ、でも、碧くんだって、大して上手くもないのにイケメンだからって図に乗っちゃって笑バカみたい」

お兄ちゃんの事をいうのは許さない

『あーーーー！！！！！』

〜

「碧！Aちゃんが！」

碧「？！？！」

4対1の私はボロボロに負けた

碧「A！！」

『…』

いつものように無視をしてその場を離れようとした

碧「お兄ちゃんに話して」

『お兄ちゃんに話しても私の気持ちなんか分かるわけないでしょ？！』

碧「…」

『息をしてるだけで、邪魔者扱いされてお兄ちゃんと一緒にいたら、場違いだろって言われて…。私だって、この顔で産まれてきたくて産まれたわけじゃない！太りたくて太ってるわけじゃない！』

碧「Aの事はお兄ちゃんが1番わかって『わかってない！』

『わかってたら、私に話しかけたりしないし手を振ったりもしない！ …私の事わかってるんだったら…他人のフリをする』

碧「…出来るわけないだろ…。Aは俺にとってたった1人の可愛い妹なんだよ。恥ずかしいなんて1回も思った事ない。ありのままのAでいいんだよ」

『……綺麗事言わないで』

碧「…」