千の夜をこえて (ページ46)

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ep.46 ページ46

碧 side

母「落ち着きなさい笑ちゃんと帰ってくるって連絡あったから笑」

「何で！？俺にはないの？！」

母「笑笑」

「お父さん心配じゃねーの？可愛い娘に何かあったりしたらとか考えねーの？」

父「可愛い子にはしっかり守ってくれる奴がいるから大丈夫だ笑あはははははは」

何言ってんだよじじい

ｶﾞﾁｬ

「俺、行ってくる！」

玄関を出てAに電話をかけた

「もしもし？A？今どこ！」

『ここだよ？』

「え？」

家の前にいた

しかも、颯一郎と

「？何で？颯一郎が？」

山崎「…」

～

「ふーん」

『信じてないでしょ』

「だからって家まで送る？」

『颯一郎さんの優しさなんだよ多分』

あの日から律の話はしないようにしてた

Aが泣いてることは知ってたけど俺が何かしてやれるかって言ったらできない

だからAが泣きたい時は泣かせてあげようと思って特に何もしなかった

でも、ずっと気になってはいた

律をどう思ってるか

「Aさ、律に会いたいって思ったりせんの？」

『……なに急に笑』

「いや、思ったりせんのかなって」

『笑笑するに決まってんじゃん。毎日会いたいって思う。場所が分かるんだったらとっくに会いに行ってるよ』

「…だよな」

『…お兄ちゃん知らないの？律くんがいる場所』

「あ～、兵庫の～」

『兵庫っていうのは知ってる』

「それしかわかんない笑」

『…友達のくせに』

「Aだって彼女だろ」

『……』

「……でも、律がいたクラブチームの名前ならわかる」

『…え？！』

「教えてほしい？」

『うんうんうんうん！』

「じゃ～笑笑」

『？？？』