千の夜をこえて (ページ3)

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ep.3 ページ3

〜

「碧！」

「おう！」

「来週映画行かね？」

「悪い、部活だわ！」

「碧くん髪切った？！似合ってる！」

「さんきゅー！」

碧「A！」

『……』無視

いつものように私に話しかけてくる兄

碧「A！何で無視するんだよ」

『学校で話しかけないで』

碧「何で」

『お兄ちゃんの妹ってバレたらめんどくさいから』

碧「もうバレてるだろ笑」

『言ってないから』

碧「悲しいぞお兄ちゃんは」

『お兄ちゃんはいいよね。顔もかっこよくてスポーツも出来て』

碧「Aだって、頭いいし歌上手いじゃん。それに、何と言っても可愛い！」

『はぁ…。とにかく話しかけないでね学校では』

碧「…」

〜

先生「気をつけて帰るんだぞー」

外ではサッカーをしている兄

碧「(Aに気づいて手を振る))」

だからやめてって…

「あの！」

『…私？ですか？』

「うん！田中Aちゃんだよね！？」

『…はい』

こんな可愛い人が私になんの用

「私、金城姫華です」

『…』

1人の可愛い人が私に話しかけてきた

金城「これ…碧くんに返してほしくて。明日返そうと思ったけど大切なものだと思うから早い方がいいと思って」

『…』

金城「ありがとう！また今度ね！Aちゃん！」

兄と同い年の人だった

きっとお兄ちゃんに気があるんだろうな。そう思った