拾って、掬われた【snr】 (ページ10)

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ここのつページ10

『あ、センラ朝ごはん食べる？』

「食べるっ！」

目を輝かせてコクコク頷くセンラかわいい､､､とか思ってない、はず

いやでもキョンシーって何食べんの？

『センラー、キョンシーって何食べるの？』

「んっと、白米にお線香とか？でもセンラはキョンシーの中でも特殊なタイプやしなんでも食べますよ」

『白米にお線香、、、』

センラと話していると勘違いしそうになるが、やっぱり人間ではないのだと実感してしまい小さく呟く

「A、どうしたん？」

『あ、ごめんごめん、ありがとすぐ用意するね』

じゃあ、パンと目玉焼きとサラダでいっか。

・

・

・

『できたよ〜』

作っている最中、私の後ろをうろうろとしていたセンラは
待ってましたと言わんばかりに目を輝かせる

『いただきます』

「いただきまぁす！」

センラは「めっちゃ美味しい」と言って食べてくれたが、サラダに入ったきゅうりだけは
一口食べてすごい顔をしてた。口に合わなかったのかな？

朝食を済ませ準備をして玄関で靴を履く

テレビの使い方とかその他教えたし、大丈夫だよね

『センラー、お腹空いたら冷蔵庫の中にあるやつ食べていいからねー』

玄関からそう叫ぶとセンラがパタパタと走ってくる

「もう、いっちゃうん？」

心なしか寂しそうにするセンラえ、キョンシーってこんなかわいいの？

『な、なるべく早く帰ってくるから！ねっ！いってきます！！』

「ふふ、いい子で待ってるなぁ」

会社への道中
誰かと過ごす朝の心地よさに懐かしさを感じた