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NO side
 


cn「次の撮影は?」



『このシーンの撮影になります。



その前に少し休憩挟みますね』



cn「ありがとうございます。



皆、疲れてきてるみたいなので」



知念は監督にお礼を言い、楽屋に戻っていく



cn「ふぅ…あ、涼介からだ。



…よかった、皆生きてるんだ。



なんか、申し訳ないな。



今度、休みが入ったら僕も会いに行こ」



『失礼します、紅茶の差し入れです』



そこにスタッフが入ってきた



cn「あ…ありがとうございます」



『外は冷えているのでレモンティーにしました。



これで体を温めてください』



知念はレモンティーを飲み干す



cn「ありがとうございます」



『撮影は30分後に再開します。



それまで休んでいてください』



cn「レモンティーってすごい…体ぽかぽかしてきた」



知念はソファに深く座り、目を閉じる



cn「…お兄ちゃん」



しばらくするとスタッフが呼びにきた



知念は眠っていたらしくスタッフの声で起きる



そのまま撮影に参加した



自分の出番を終え、奥で他の撮影を見ている



だが、知念には変な違和感を感じていた



撮影が再開する当初から喉のところに何かが詰まっている感覚、胸が苦しくなる感覚が襲ってきていたのだ



cn「なんだろう…この感覚。



それにふらふらする…う」



知念は口元を押さえ、咳をする



すると手にドロっとした感覚がついた



恐る恐るその手を見ると赤い液体が付いていた



cn「え…血…」



『大丈夫ですか?』



スタッフが手を肩に置く



知念は反射的にその手を払うも、目を見開く



離れた瞬間にその胸に触手を突きつけられた



『…二代目死神に突きつけられたみたいに俺も突きつけられたかな?



ねぇ、室さんの弟』



cn「研究所の…関係者?」



『あの時死んでいれば…あの研究対象を殺していれば手越さんの研究は無駄にならなかったのに』



cn「な…」



知念の胸から触手が抜かれ、その場に倒れる



cn「りょ…す…け」



霞む意識の中、知念は隠し持っていたスマホを取り出してなんとか文字を打ち、山田に送信した



そしてそのまま目を瞑った

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作者名:慧jump | 作者ホームページ:http://wakabassl  
作成日時:2021年12月26日 22時

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