むっつ ページ9
「俺の可愛い可愛い愛し子を……傷付けるなら“殺す”ぞ」
鶴は何時もより更に低い声を出してそう言った。てか愛し子ってなんだよ。ガチでこいつロリコンに…？
「っ…な、何なのよ!!このガキもアンタも!!生意気な口聞いて!!」
「生意気なのはどっちよ」
今度は母さんが口を開いた。
「始めまして…出産直前に会議へ来たきりだから、忘れてる人や無礼で礼儀知らずの新人が多いみたいだけど…僕はこの山城の国の審神者の頭…名を新月と言います」
母さんはその美麗な顔に薄笑いを浮かべて、そう言った。
「はぁ!?審神者の頭だか何だか知らないけど、一般人の癖に私に口答えしても良いと思ってるの!?」
「お姉さん…いやオバサン知らないの？私の母さん」
“ブラック本丸潰しが得意なんだよ”
私が弱く殺気を飛ばしながら言うと、女の人はあからさまに顔を青くして震え始めた。
「オバサンの他にも…多分さっき私を睨んでた人達やペド野郎共の何人かが怪しいかな。近侍の刀剣男士の目…白目の部分が黒くなりかけてたり、虹彩が赤くなりかけてたりしてるし…何より穢れが見えるからさ〜」
私の言葉に反応したり目に動揺を浮かべたり、側にいた刀剣男士の目が助けを求めるモノに変わったのを見て、私は口角を更に吊り上げた。
「あ、余裕そうにしてても無駄。そんなの側にいる刀剣男士から話を聞けば分かるし…例え今連れている人には知られてないと思い込んでいても、己自体から漂う穢れは隠す術なんて無いから」
これでまた何人かが冷や汗を流した。
あと少しで隠れ黒を掘り出せる。
「名乗り忘れてたね。私は…まぁ新形かな。三日月宗近の娘で鶴の従妹みたいなもん。信じるも信じないも良しだけど…」
「万が一に備えて刀剣を手入れしたって、脅して何も言えなくしたって…刀剣男士の目や穢れ具合見れば一発で分かるからね？この【放送禁止用語】共が!!」
私の最後の言葉で、黒であろう全ての奴等に“恐怖”の色が見えた。
「よくやったね。後は僕に任せて、鶴丸と一緒に縁側でお茶飲みな」
「うん、後は宜しく〜」
後は母さんに任せてサッサと退散するのが得策だろうと思ったので、私は鶴と一緒に大人しく外に出た。
「さぁ、この部屋にいる黒の顔は全て覚えたから……楽に辞職できると思うなよ？」
閉めた襖の中から聞こえる母さんの低い声や、母さんに加勢する声…そして、黒達の悲鳴を聞いて、私と鶴丸は笑みを深めた。
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ゆきな(プロフ) - 分霊達を…主様…あの審神者火炙りしても宜しいですか？←。これからも無理せず頑張ってください！ (2020年9月29日 2時) (
レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
いまづき(プロフ) - 早く続きが読みたいですね！ (2017年12月30日 21時) (レス) id: 14b35c0538 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - うぅ(泣)…分霊のみんな…姫野何してくれとんじゃーーー！！可愛い可愛い短刀達を生き地獄に落とすだなんてーー！……………更新待ってます！ (2017年10月25日 3時) (レス) id: 9b1390adf3 (このIDを非表示/違反報告)
夜叉若 - 気になります。更新お願いします (2016年10月27日 5時) (レス) id: ecf66b360b (このIDを非表示/違反報告)
アオイ - うぁ・・・・グッ・・・がァ（（泣・．(ToT)・．・， ・・・グズッ・・・ズズッ・・すみません想像したら涙が・・・更新待ってます。 (2016年9月16日 19時) (レス) id: bf8b5df6a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お雪 | 作成日時：2015年2月7日 20時
