ひとつ ページ2
その日は特に変わった事は無かった。
強いて言えば黒猫に前を横切られたり、家の前で烏が死んでたり、バスに変な赤い服着た半透明の女の人が一番奥に座ってたりetc…
……あれ？これ普通じゃなくね？まぁいっか←
とりあえずぬら孫全巻再読破を達成するためにサッサと家に帰らねば…
私はバスを降りて家へと歩き出した。
「寒いな…」
今は12月の下旬ですごく寒い。しかもバスが渋滞に捕まったから、もう5時を過ぎて暗い…
狭い路地を抜けてやや広い道路に出た。
もうすぐ家だと思って歩き出そうとしたとき、前から真っ黒な服装の如何にも不審者だと言わんばかりの男が来た。
私は直感でヤバいと感じた。長めの前髪から覗いた目が…狂気に満ちていたからだ。
逃げようとしたが、遅かった。
男は、私を隠し持っていたナイフで刺した。
激痛が走る。立っていられなかった…
霞む視界の中、私は狂気に満ちた笑い声を聞いた…
†††
ゴポッ…コポ……
水の…中？
あ、れ…私通り魔に刺されて死んだんじゃ…
私は、いつの間にか水の中にいた。
暖かく心地よい闇の中、暫くすると一筋の光が射した。
私はその光に吸い込まれていく……
何かから出た感触がした。目を開いても、まだ霞んでいてぼんやりとしか周りを認識できない。
「おや、息をしておるのに泣かぬな」
頭上から男の人の声がした。先程、知らない男に殺された為、男が恐ろしい…
「僕の…赤ちゃん……」
女の人の掠れた声と“赤ちゃん”その単語で私は理解した。
私は、転生したのだと…
抱き上げられた感触がして驚いた。
「はじめまして、神月。僕がお母さんだよ」
頭を撫でられた。妙に嬉しいのは何故だろうか…？
「それにしても、君は三日月とソックリだね。髪も…瞳に浮かぶ三日月も…」
「そうか？俺はこの愛らしい顔と瞳の色は観月に似ていると思うぞ」
「ふふふ、ありがとう」
………。バカップル？ラブラブですね。
てかさっきの声は私の父親の声か…
あぁ、今日はいろんな事が有りすぎて疲れた。寝よ…
僕はゆっくり目を閉じて眠りについた。
やけに古風な口調と少々変わった名前の父親の事についてはスルーの方向で←
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ゆきな(プロフ) - 分霊達を…主様…あの審神者火炙りしても宜しいですか？←。これからも無理せず頑張ってください！ (2020年9月29日 2時) (
レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
いまづき(プロフ) - 早く続きが読みたいですね！ (2017年12月30日 21時) (レス) id: 14b35c0538 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - うぅ(泣)…分霊のみんな…姫野何してくれとんじゃーーー！！可愛い可愛い短刀達を生き地獄に落とすだなんてーー！……………更新待ってます！ (2017年10月25日 3時) (レス) id: 9b1390adf3 (このIDを非表示/違反報告)
夜叉若 - 気になります。更新お願いします (2016年10月27日 5時) (レス) id: ecf66b360b (このIDを非表示/違反報告)
アオイ - うぁ・・・・グッ・・・がァ（（泣・．(ToT)・．・， ・・・グズッ・・・ズズッ・・すみません想像したら涙が・・・更新待ってます。 (2016年9月16日 19時) (レス) id: bf8b5df6a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お雪 | 作成日時：2015年2月7日 20時
