【あんスタ】短編ですが！（２）

＿＿＿ ページ3

IBARA








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学園の卒業式というのは、


案外、呆気ないものだ。









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基本的には家族や身内の臨席はなく、


メディアへの周知が主。









だからといって、夢ノ咲のような


派手なことはせず、


厳かに式のみを執り行う。









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それがコズプロの方針であった。









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学園を卒業したからといって、


俺がここと疎遠になることはない。









学園の経営にも関わっている立場上


これからもここを出入りすることに


変わりはなかった。









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七「…………、」









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卒業生全員に建前として送られた


花束を肩に担ぐ。









記念品やら何やらで、


手荷物が増えてしまったので


一度、寮に戻ろうかと思い、正門を出た。









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すると。









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乱「…あ、茨」









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巴「僕からのお祝いの言葉、ありがたく受け取るといいね！」









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漣「俺が言うのも、あれっスけど、」








漣「まぁ、お互い様っつーことで」









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閣下に殿下、ジュン。









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そして。









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「あ、お疲れさま」









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正門を出たところに、


Aさんまでもが待ち構えていて


みな、口々に「おめでとう」と言う。









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七「あぁ、」








七「ありがとうございます…」









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まさかいるとは思ってはいなかった俺は


つい反応が棒になった。









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