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YOU
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講堂の1階は主に卒業生と在校生
教師陣、そして一部の
来賓用に席が設けられていて。
卒業生席の1番前の角に
茨くんの姿があった。
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巴「確か、卒業生代表挨拶をするとか何とか言っていたね」
「ふぅん」
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そういう役回り好きそうだもんね。
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なんて、ぼんやり考えているうちに
開式の時間になった。
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《 卒業生、答辞。 》
《 代表、3年S組、七種茨。 》
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プログラム通り、式は滞りなく進んで。
司会のアナウンスが入り、
茨くんが登壇する。
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七「春の訪れを感じるこの良き日、」
七「私たち一同は無事、卒業を迎えることができました」
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左胸に、小ぶりな花飾りを付け
淡々と返礼の言葉を
読み上げていく茨くんを見るのは、
何だか、不思議な感じ。
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普段こそ、調子の良い
一丁前な口をたたくけど、
こういう学生らしいことも
しっかりこなせる。
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「…やるじゃん」
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ボソッとひとりごとが出た。
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乱「根はかなり真面目な子だからね、茨は」
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そんな私のひとりごとに
反応する凪砂くん。
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「そうだね」
乱「見直した?」
「まぁ」
乱「惚れ直した?」
「…あのねぇ、」
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ジロリと横目で見ると、凪砂くんは
口元を手で抑えて、小さく笑っていた。
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じまさき(プロフ) - kazu-mochiさん» いつもありがとうございます◎こちらは不定期にはなりますが、本編とはまた違ったお話をいろいろ載せていくつもりです! (2021年3月16日 23時) (レス) id: 01dc0f93ee (このIDを非表示/違反報告)
kazu-mochi(プロフ) - 続編おめでとうございます!本編が暗くなっていますが、とてもほっこりしました(*^-^*)詰襟の茨くん…良いですね!!妄想が膨らみます!本編はもちろん、こちらの短編集も応援してます!! (2021年3月14日 11時) (レス) id: 2505b4e935 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:じまさき | 作成日時:2021年3月13日 23時