【あんスタ】僭越ですが！《七種茨》（８）

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IBARA









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＿＿＿むにゅ。









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刹那。









想像していたものとは、


かなり異なる感覚が唇に伝わる。









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あれ、と思い


恐る恐る目を開けると、


眼前にはAさんの両手が


かざされ、遮られていて。









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…なるほど。









俺が口を付けてしまったのは、


Aさんの手のひらというわけか。









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しかしながら……。









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「あー…、」









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「…えっと、」









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しまったという顔と共に


パッと後ろ手にしてしまうAさん。









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「これは、肯定でも否定でもないっていうか…」









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七「…どういう意味です？」









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「や、だから…」









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嫌だったら自分を突き飛ばす様、


俺はお願いをした。









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突き飛ばされはしなかった。









しかし、行為を


受け入れてもらえたわけでもない。









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七「自分が、嫌ではないのですか…？」









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そして、落ち着かなそうに


目を泳がせていたAさんが、口を開く。









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「…嫌だったら、」








「一緒に仕事なんてしてないよ」









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「とっくに、辞めてる」









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「嫌だと思ってないから、」









「近くにいてもいいって思ってるから、」









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「今の今まで、」









「こうやって、一緒にいたんじゃん…」









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その瞬間、Aさんが


俺を見上げる形で、パチッと視線が合った。









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