【あんスタ】僭越ですが！《七種茨》（８）

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IBARA









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七「ところで、」









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七「香水、変えました？」









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「えっ、」









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ひと通り企画の説明を終えたところで


俺が尋ねてみると、


Aさんはわかりやすい反応を見せた。









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「…何なの、急に」









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七「急ではございませんが、」








七「いつもAさんからは、ジョーマローンロンドンの香りがしていたので」








七「ジョーマローンロンドンの、とても良い香りが」









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「…………。」









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すると、自分の手首を


コソッと鼻にかざすAさん。









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「…変だったらやめるけど、」








七「とんでもない…！」









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七「今の香りもとても素敵です」








七「自分、クラクラしてしまいますよ」









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わざとらしく笑って見せる俺に、


Aさんは何か言いた気。









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けれど、それをグッと堪えた様で。









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「そのタブレット資料、私のパソコンにも送っておいてよね…！」









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話題を逸らし、目を逸らし。









おもむろにソファから立ち上がり、


そう俺に言い残して、


副所長室を出て行ってしまった。









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そしてやはり、その


“まんざらでもない反応”が、


俺の胸の深いところを、熱くして。









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七「…指示されなくとも、もう送っておりますがね」









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暗転したタブレット画面には、


ややニヤけた自分の顔が写っていた。









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