検索窓
今日:4 hit、昨日:32 hit、合計:238,874 hit

一心不乱に ページ7

土「…まぁ、コイツの言うことに従うのはアレだが、敵に見つかる前にさっさと突撃した方がいいだろ」

銀「オイ協力者様にんなこと言っていいのかコラ」


土方さんの言葉に直ぐ様噛みつく銀時。協力者様ってなんだ協力者様って。私からも冷たい目線を浴びせられているソイツは当然土方さんからも冷ややかな目線を向けられ、「誰も頼んだ覚えはねぇよ」と。


銀「あァん!?こちとらテメーら役立たずのポリ公共に代わって依頼受けてんだよ!!オイAお前上司の世話がなってね……」

「ごめんちょっと黙っててうるさい」


ペラペラと喋るソイツの口を塞ぎ、冷静に言う。本当にコイツは口から生まれたような奴だ、そういえば銀時に本気の口喧嘩で勝てる人って見たことないかも。私も勝てたことないし。

取り敢えず喧しいソイツを黙らせると、私は近藤さんに頷いて見せた。それに近藤さんは頷き返すと、携帯を耳に当てた。その画面は通話中になっている。


近「総悟!!突入するぞ!!」

沖『ヘイヘーイ、了解しやした〜』


通話相手である沖田くんの緊張感の欠片もない呑気な返事が漏れ聞こえてくる。近藤さんが通話を切るとそれを合図に私達は一斉に廃墟に向かって駆け出した。

ー・・そして…!!


ドカアアン!!と土方さんが廃墟の壊れかけの扉を蹴破った。派手な音と共に、廃墟内からはザワつきが聞こえてくる。室内は何階かに別れており、天井には大きな穴が空いている。視界の先には数人の攘夷志士達が目を見開いており。


近「御用改めである!!真選組だアアアア!!」


わ、いいな、私もあの台詞一回言ってみたい、なんてことを思いつつ、鞘から刀を引き抜き、鈍い銀色を薄暗い室内を淡く照らしている月光に輝かせる。


敵「し、真選組だアアア!!!」

敵「敵襲だアアア!!やっちまえエエ!!返り討ちだアアア!!」


おおおおおっ!!と、敵側も各々刀を手に握り締め、一斉に掛かってくる。殺気立ったその場の雰囲気は、私の中にある記憶を呼び起こす。


「銀時、行けるよね」

銀「当然だろ」


そう言って笑い会うと、私は地面を蹴り、そして、


「はああああっ!!!」


土方さんや近藤さん達に続いて、その血の気漂う戦場へと足を踏み入れた。振り上げた銀色を敵へとぶち込み、ひたすら前へと進んでいく。


……そう、この感じ。

一歩間違えたら、下手をやらかしたらその瞬間に命を持ってかれる。すぐ背後に死神か何かが私を狙っているかのような。

そんな一抹の恐怖を拭うかのように、


「っりゃあああ!!!」


……一心不乱に銀色を振るう。

恐ろしい 土方side→←一周回って



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (106 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
268人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 土方十四郎 , 真選組   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ピピコ - マイさん» 天才なんてとんでもないです…!!このシリーズのヒロインは私自身もお気に入りです^^ そう言って頂けて嬉しいです!!ありがとうございます!これからも少しでもお楽しみ頂けると嬉しいです! (2017年7月5日 22時) (レス) id: 0ec549c041 (このIDを非表示/違反報告)
マイ(プロフ) - ピピコさん、天才です(^○^) 場面が思い浮かべやすいし、ヒロインさんもカッコいいし!続きも楽しく読ませていただきます(o^^o) (2017年7月4日 12時) (レス) id: ce3b99b0d3 (このIDを非表示/違反報告)
ピピコ - ミンティアさん» こちらもまたありがとうございます!ミンティアさんのコメントはとっても励みになってます!どう転んで何処に着地するのか、私も全く分かりませんが、楽しみにしていただけると嬉しいです! (2017年6月19日 19時) (レス) id: 0ec549c041 (このIDを非表示/違反報告)
ミンティア - かなり遅れてしまいましたが続編おめでとうございます!他作品と共に此方の方も勝手に応援させて頂きます!どうやって物語が転ぶのか気になります。更新頑張ってください。 (2017年6月19日 17時) (レス) id: bb20e7ebdc (このIDを非表示/違反報告)
ピピコ - ハルさん» わ、わわ…!?ま、まさかあのハルさんからコメントを頂けるとは…!!うわ…!なんか嬉しすぎて手ぇ震えて文字打てない…!!(笑)応援まで頂けるなんて…!ありがとうございます!!私もハルさんのこと応援してます!!! (2017年6月12日 20時) (レス) id: 0ec549c041 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ピピコ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/pipiko1030/  
作成日時:2017年6月3日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。