陳謝 ページ43
銀「お前なぁ、協力者様に対してそういう言い方はねーんじゃねーの?」
「アンタのそーいう所がダメなのよ。感謝したくてもしたくなくなんの」
と、そんな言い合いを繰り広げつつ、私は「所でさぁ銀時、」と言いながら、銀時の両隣に座っている子供達へと視線を向け、指を指した。銀時の右隣には眼鏡をかけた、なんか地味な子。左隣にはチャイナ服を身に纏った、可愛らしい美少女。
「……その子達って、もしかして……」
銀「あぁ、従業員」
そう銀時の口から語られたその瞬間、私は直ぐ様その場で土下座をかました。右足が痛いがもうこれは我慢するしかない。
新「え、えぇ!?ちょ!?な、何してんですかいきなり!顔上げてください!!」
「いいえ、申し訳なさすぎて上げられないですホント」
神「銀ちゃん、コイツ知り合いアルカ」
「そうじゃないと言いたい所だけどそうなんです。ホント、なんかもう申し訳ないです」
銀「お前は一体何言ってんの?」
私のいきなりの見事な土下座に、眼鏡の男の子は慌てた様子を見せ、チャイナ服の美少女は私を怪訝な目線で見る。銀時は……どうでもいい。
「この度は私の幼馴染みがたいっへん申し訳ありませんでした。給料延滞、パワハラその他諸々、そこのアホの代わりに陳謝させていただきます」
神「幼馴染み?」
新「そうなんですか銀さん」
銀「まぁそんなとこだけど………Aお前一回殴っていい?」
幼馴染みの部分は皆に聞かれないように小さな声で言う。まぁ皆騒がしいしお酒に夢中だろうし、聞こえちゃいないだろうけれど。まぁそんなことは置いといて、だ。
「殴られんのはアンタよ銀時。こんな可愛い従業員達抱えておいて給料延滞やらパワハラとか有り得ないから」
銀「これの何処が可愛いんだよ!!見ろよ!!眼鏡のドルオタと酢昆布娘だぞ!!」
「可愛いじゃないのよドルオタも酢昆布も!!」
銀「お前はそれらの何処に可愛らしさ見出だしてんの!?つーか俺パワハラはしてねーし!!」
新「つーかさりげに人のことディスってんじゃねーよ」
眼鏡くんの突っ込みが入りつつ、私はチラリと顔を上げる。
「こんなどーしようもない天パを支えてくれてありがとうございます。ホント、それなのにホント…!!」
新「だ、大丈夫ですから僕らは!!顔を上げてくださいお願いします!!」
そう言われたので私は土下座を直して足が痛くないように座る。するとホッとしたように肩を撫で下ろした眼鏡くん。なんていい子なんだろうかこの子は。
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ピピコ - マイさん» 天才なんてとんでもないです…!!このシリーズのヒロインは私自身もお気に入りです^^ そう言って頂けて嬉しいです!!ありがとうございます!これからも少しでもお楽しみ頂けると嬉しいです! (2017年7月5日 22時) (レス) id: 0ec549c041 (このIDを非表示/違反報告)
マイ(プロフ) - ピピコさん、天才です(^○^) 場面が思い浮かべやすいし、ヒロインさんもカッコいいし!続きも楽しく読ませていただきます(o^^o) (2017年7月4日 12時) (レス) id: ce3b99b0d3 (このIDを非表示/違反報告)
ピピコ - ミンティアさん» こちらもまたありがとうございます!ミンティアさんのコメントはとっても励みになってます!どう転んで何処に着地するのか、私も全く分かりませんが、楽しみにしていただけると嬉しいです! (2017年6月19日 19時) (レス) id: 0ec549c041 (このIDを非表示/違反報告)
ミンティア - かなり遅れてしまいましたが続編おめでとうございます!他作品と共に此方の方も勝手に応援させて頂きます!どうやって物語が転ぶのか気になります。更新頑張ってください。 (2017年6月19日 17時) (レス) id: bb20e7ebdc (このIDを非表示/違反報告)
ピピコ - ハルさん» わ、わわ…!?ま、まさかあのハルさんからコメントを頂けるとは…!!うわ…!なんか嬉しすぎて手ぇ震えて文字打てない…!!(笑)応援まで頂けるなんて…!ありがとうございます!!私もハルさんのこと応援してます!!! (2017年6月12日 20時) (レス) id: 0ec549c041 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピピコ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/pipiko1030/
作成日時:2017年6月3日 21時