検索窓
今日:26 hit、昨日:26 hit、合計:238,864 hit

出来ますよ? ページ5

山「静かに…!今廃墟前で何者かが…!」


人差し指を口元に持っていき、周りにいる私達にそう告げたザキ。因みに、誘拐事件の捜査をするに当たってこの敵のアジトを調査していたのはザキであった。やっぱり後から聞いてみたら武器の件に関してのことも出てきていた。今更に思うのだが、ザキはやっぱりすごい人なんだと思う。実は。こんな人通りの少なそうな場所から見つけるなんて。今度あんパンでも奢ってあげよう、そう心に決めながら、物陰に隠れて現場の廃墟に目をやる。


「…二人…」

土「出てきたな…」


そう呟く私と土方さんの視線の先には二人の男が居た。ソイツらは辺りをキョロキョロと見回している。そして腰には、刀が携えられている。帯刀しているということは確実に奴さんだ。それに、辰馬の情報通り、近寄っちゃいけませんよオーラを放っている。


近「アタリだな」

銀「どうするよ、なんか急に見張りし出してるっぽいよ?」

「土方さんと銀時が大声出すからでしょ」

土銀「お前のせいじゃねーか」


そんな容赦ない突っ込みを食らいつつ、どうします?と困り顔を見せているザキへと目線を向ける。うーん、と少しだけ頭を巡らせていれば、ザキの足元に小さな石ころが落ちているのが目に入る。


土「入り口の時点でバレるのは面倒だな…」

近「連中を取り逃がす可能性もあるしな……」

「…まぁ取り敢えずこの時点でバレずに入れればいいんでしょ?」


と、その石ころを右手で拾い上げながらにそう呟けば、土方さんは怪訝そうな目を私に向けた。眉を寄せて腕を組みながらに頷く。


土「…そうだな。中に入ればバレねぇなんつーことはねぇだろうし。つか……そんなことが可能なのか?」


と、やれるものならやってみろと言うような挑発的な視線を向けられる。それに私の口角は再び上がる。


「出来ますよ?」


「ね?」と、言いながら銀時の顔を見上げれば、すぐに悟ったらしく、ソイツも不敵に笑った。


銀「……なるほど、な」

「じゃ、やってみるんで、タイミング見て着いて来てくださいよ。沖田くんと連携取って」

近「あ、あぁ、分かった」


近藤さんが頷くのを見て、私と銀時は廃墟に向き直る。そして…、


「…そーれっ…!」


私は思いっきり腕を振るい上げ、手に持っていた石ころを宙へと投げた。

一周回って→←後ろ!!



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (106 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
268人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 土方十四郎 , 真選組   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ピピコ - マイさん» 天才なんてとんでもないです…!!このシリーズのヒロインは私自身もお気に入りです^^ そう言って頂けて嬉しいです!!ありがとうございます!これからも少しでもお楽しみ頂けると嬉しいです! (2017年7月5日 22時) (レス) id: 0ec549c041 (このIDを非表示/違反報告)
マイ(プロフ) - ピピコさん、天才です(^○^) 場面が思い浮かべやすいし、ヒロインさんもカッコいいし!続きも楽しく読ませていただきます(o^^o) (2017年7月4日 12時) (レス) id: ce3b99b0d3 (このIDを非表示/違反報告)
ピピコ - ミンティアさん» こちらもまたありがとうございます!ミンティアさんのコメントはとっても励みになってます!どう転んで何処に着地するのか、私も全く分かりませんが、楽しみにしていただけると嬉しいです! (2017年6月19日 19時) (レス) id: 0ec549c041 (このIDを非表示/違反報告)
ミンティア - かなり遅れてしまいましたが続編おめでとうございます!他作品と共に此方の方も勝手に応援させて頂きます!どうやって物語が転ぶのか気になります。更新頑張ってください。 (2017年6月19日 17時) (レス) id: bb20e7ebdc (このIDを非表示/違反報告)
ピピコ - ハルさん» わ、わわ…!?ま、まさかあのハルさんからコメントを頂けるとは…!!うわ…!なんか嬉しすぎて手ぇ震えて文字打てない…!!(笑)応援まで頂けるなんて…!ありがとうございます!!私もハルさんのこと応援してます!!! (2017年6月12日 20時) (レス) id: 0ec549c041 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ピピコ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/pipiko1030/  
作成日時:2017年6月3日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。