二十二話 ページ23
『ふ…ん、…んん！！？』
2回目のキスで深い方を経験してしまう。
まだファーストキスを奪われた傷も癒えてないのにこいつ…！！！
苦しくなって、涼太さんの胸をどんどん叩く。
涼「…痛いんだけど、このゴリラ」
『なっ、にすんの！！』
涼「なにって……キスしただけ」
『だけ！？キスは好きな人とがいいんですが！！』
涼「でも嫌いじゃないんでしょ？好きの反対は無関心。最初から俺を無視できなかったんだから文句無いよね？」
最初って…。
勝負を持ちかけた時のこと言ってるの？
いや確かに無視できなかったけど、あれは涼太さんがしつこく…。
『文句…大アリですよおおー！！お前なんて嫌いだ！！』
涼「嘘」
『ほんとですぅ！』
涼「生意気な口塞いであげようか？」
『ゆ、ゆゆ指一本でも触れたら金輪際口ききませんから！！！』
涼太さんがおもむろにドアを開けた。
寄りかかっていた私は突然のことに驚き、後ろに倒れていくが、涼太さんに手を掴まれて何とか踏ん張る。
『口ききません』
涼「でも倒れそうだったんだからしょうがない、でしょ？」
『ずる…』
涼太さんはまた私の手を引っ張って、店の横にあった路地裏に連れてきた。
なにここ…私なにされるの。
涼「そうだよ。俺はずるいよ。初めて会った時から素直になれなくて、君を煽って勝負という関係を持った」
『…はい』
涼「でも結局は俺の方がもっと好きにさせられてたんだよ。ね、どうしてくれるの？」
『知るか！！そんなの勝手ですよ！もう帰…』
目の前に腕が伸びてきて、道を壁ドンという形で塞がれる。
反対を向くが同じようになった。
『こっち来んな変態！！』
涼「好き」
『嫌い！！』
涼「俺は好き」
『私の声聞こえないの！？耳鼻科行けよ！！』
涼「一生大切にしてあげるから、俺の隣にいてよ。A」
顔が赤くなるのが分かる。
顔と声がいいのは反則だ。レッドカードで退場お願いしたい。
『タイム！』
涼「は？ふざけてるの？」
『タイムタイムタイム！まだ涼太さんとは会いますから！だから、返事…待ってください…』
涼「はぁ…分かった。まぁこういうのは惚れた弱み、だよね」
『ほ、惚れ…』
涼太さんは一度私の頭を撫でてから3回目のキスをした。
拒めない私は涼太さんをどう思っているんだろう。
なんにせよ、嫌いじゃない。
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宍戸(プロフ) - バニラバニラさん» コメントありがとうございます^^*Sな涼太くんを感じてもらえてよかったです…！ (2019年1月16日 23時) (
レス) id: 3d8cd24796 (このIDを非表示/違反報告)
バニラバニラ(プロフ) - リョウくんのちょっとエスっぽいところが感じられました！攻めのりょうくんもみてみたいです！ (2019年1月4日 10時) (レス) id: 171a74232b (このIDを非表示/違反報告)
宍戸(プロフ) - はなのんさん» は、はなのん様！！私もはなのん様の小説読ませていただいております！！端的に言うとはなのん様の小説私好きです！とても面白いです！こんなに嬉しいコメントありがとうございます。はなのん様も頑張ってください！ (2018年8月6日 9時) (レス) id: 3d8cd24796 (このIDを非表示/違反報告)
はなのん(プロフ) - はじめまして。いつも楽しく読ませてもらってます！すごい面白くて大好きです！ケンくんのお話も読んでます。宍戸さんの言葉選びがいつも素晴らしいなと思っていて、私も一応小説を書いている身なのですが羨ましくて仕方がありません。これからも頑張ってください！ (2018年8月6日 2時) (レス) id: 2db309e79a (このIDを非表示/違反報告)
宍戸(プロフ) - 猫月-ﾈｺﾂｷ-さん» ありがとうございます！！ (2018年8月5日 22時) (レス) id: 3d8cd24796 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宍戸 | 作成日時：2018年7月16日 1時
