【WT】小さな恋愛がいっぱい【短編集】

☆kr　お誕生日 ページ26

きりやん side


『今日は何もしないでね！』


同棲している彼女に誕生日の日に突然そう言われた。


kr「なんで？」


『いつもきりやんに色々家事とかしてもらってるから…今日は私が全部したいの』


"お誕生日でしょ？"と言われてしまってはどうしようもない。
まぁAがやる気なら任せてみようかな…


『頑張るからね！』


kr「応援してるね」


彼女はニコニコしながらエプロンを着始めた。
うわ、可愛いかよ。
Aは鼻歌を歌いながら、洗濯をたたみ始めた。


kr 「シワ伸ばして、ほら」

シワを伸ばさずに畳もうとしているので声をかけ、手本を見せようとすると


『ダメ！きりやんは何もしないで！』


洗濯物を彼女に取り上げられてしまった。
Aはそのあと慎重に一枚一枚畳んでいった。
俺の2分の1のスピードw
見ていてうずうずしてしまう。


『できた！』


やっと畳みが終わった彼女は続いて、ご飯作りに挑戦する。


kr 「ちゃんと猫の手するんだよ〜」


『わかってる〜』


とAはいうが心配なので、キッチンまでは足を運ぶ。

『うーん…』


kr 「どうした？」


『レシピのここがわかんない…教えてくれなi…ダメ！きりやんは何もしないで！』


助けを求めてきておいて、自分で拒否するのは可愛い。


kr 「じゃあ誕生日プレゼントにお願いしたいことがあるんだけど」


『何…？』


kr 「Aと一緒にご飯が作りたい」


俺がそういうと彼女は少し顔を赤くした。


『でも…何もしなくていいよって言ったのに…』


kr 「えー俺に誕生日プレゼントくれないんだぁ〜」


わかりやすくしょげてみると彼女は慌てて、


『そんなことないよ…！むしろ一緒の方がありがたい…』


俺の手を掴んでそう言った。
そのあとは一緒に料理を作った。
Aの手つきは危なっかしかったけど、なんとか作りきることができた。


『きりやん、お誕生日おめでとう！』


最愛の彼女にそう言われる俺は、世界で1番幸せ者だと思う。




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タコパめっちゃ面白かったですよね。


改めてやんさんお誕生日おめでとうございます！

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