【あんスタ】瀬名泉の年の離れた妹は溺愛されています Ⅱ (ページ9)

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# さりげない優しさページ9

side 瀬名泉

今日は何故か羽風の家に泊まりに行くことになった。何でかは知らないけど、守沢まで着いてきた

守沢「なあ、A！俺と一緒にヒーローのDVDを観ないか？」

『うー？にいに、ナイ？』

守沢「瀬名は今から羽風とねんねするからな、俺で我慢してくれるか？」

『うーうん、ちーちゃ、いいよ〜？』

守沢「ははっ、俺と観るのは我慢じゃないか？嬉しいぞ！今日は俺と羽風がいっぱい遊んでやるからな！」

……混乱してる。学校終わりに急に連行されるように羽風の家に連れてこられて、テキパキと俺が寝かしつけられてる。意味わかんない

羽風「………せなっち、最近寝れてないでしょ。気付いてないかもしれないけど、授業中とかうとうとしてるしクマも酷い」

確かに言われてみれば、最近Aの夜泣きが酷くて必ず深夜２時ぐらいに起こされる。勿論、それはAが悪い訳じゃないんだけど

羽風「それに今日、Aちゃん少し体調悪そうだしそんな時は手があった方がいいでしょ？俺って優しいからさ、おやすみせなっち」

反論もさせず、頭から布団を被せて電気を消されると、起きようとしてても眠気は襲ってきて。知らない内に寝てしまったようだ。

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side 守沢千秋

瀬名を寝室に押し込む役割の羽風はものの数分で戻ってきた

守沢「………寝たか、アイツ？」

羽風「それはもうぐっすり。せなっちも人を頼るのが下手だよねえ。すーぐこの兄妹は２人きりで頑張ろうとするんだからさ。俺がどれだけAちゃんのこと好きか分かってないよね〜！」

『んふ、♡ Aたんもかーく、しゅきらよ！てててー？ Aたん、かきかきしたのー！』

明星みたいなキラキラした笑顔で見せてきたのはギリギリ人かどうか分からない絵だった。
でも、本人は楽しそうに絵の説明をしてくれるから可愛い以外の言葉はない

羽風「おー、上手にかけてるね！流石俺の姫♡
……ところで、このクレヨンどこから？」

俺だけに聞こえる声で聞いてきた。
そんなに俺に信用ないのか！

守沢「お前が戻って来たから少し話そうと思ってリュックに入ってたやつをな！ちゃんと新聞紙を広げて置いたからはみ出してることはないと思うぞ」

羽風「もりっちにそんな気遣いが出来たなんて……」

『かーくも、ちーちゃもあしょぼ〜？』

羽風「おっけー！一緒に遊ぼうね♡」

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