【あんスタ】瀬名泉の年の離れた妹は溺愛されています Ⅱ (ページ15)

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side 朔間凛

Aはセッちゃんの上によじ登って、猫みたいにゴロゴロと甘えてる。その上目遣いは贔屓目なしに本当に可愛い。

『Aたんー、にぃー、おてて、しゅき♡
いっぱー、よちよちしてー？』

瀬名「今日は本当に甘えんぼだねぇ♡ Aのお願いならにぃには何でも聞くよぉ。てか、この暖かさは眠いんじゃないのぉ？」

『ねんね、ないなーい！』

鳴上「あらっ、本当ねぇ。お目目もくっつきそうじゃない」

朱桜「明らかに home video ですね。皆さん、緊張感ありますか？」

スーちゃんに言われるまで頭から抜けてた。そうじゃん、今ライブしてるじゃん。そんなことも頭から抜けるくらいAがほっこりしてるからつい忘れてた。

瀬名「さっきまで裏で誰と遊んでたの？」

『んー、？わかーない、かーく、っなー？』

衣更「オイオイっ！俺だぞー、忘れるなー！！さっきまで仲良く遊んでただろー！羽風先輩かなじゃない！」

裏からちょっと悲しそうなまーくんの声が聞こえてきて、ナッちゃんとセッちゃんは爆笑してる。本格的に眠そうになってきたAにそろそろ回収して貰うことにした。

瀬名「衣更とお菓子食べなくていいのぉ？ Aの分食べられちゃうよ？」

『！！まーく、めーっ！！』

瀬名「なら、衣更のところ行こうねぇ？衣更も出て来なよ。Aのことよろしくねえ」

衣更「はいっ！任されました。 A、行くぞ〜？」

『たしゅーて？しゃらわれるー！！』

衣更「そんなことしませんっ！(笑) ハイハイ、戻るぞー」

コントみたいにテンポいい会話に、会場は爆笑の渦。びっくりするほど、緩いライブなのにみんながこんなにも幸せそうに笑ってる。

最後までこちらを見ていたAに軽く手を振ると、今度は会場全体悲鳴に包まれた。なんて、喜怒哀楽の激しい日なんだ。いや、喜と楽しかないけど。

『…、、っく、、ぇーん、(泣)』

朔間凛「あれ？ A、泣いてるね。やっぱ、眠かったんじゃん」

瀬名「暖かかったからねぇ。衣更居るし、大丈夫でしょ。みんなも、Aのこと受け入れてくれてありがとうねぇ」

「「「もちろんっ♡♡ 」」」

『、、まーく、、ぎゅー、っ、 (泣)』

また聞こえて来たAの泣き声に、苦笑いするしながら、次の曲の準備に取り掛かる。もう少ししたら、戻るからゆっくりおやすみ。大好きだよ、A。

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