【あんスタ】瀬名泉の年の離れた妹は溺愛されています Ⅱ (ページ28)

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side 蓮巳

天祥院「弓弦、1年生全員連れて外に出て。」

姫宮「やだやだ、僕だって聞きたいよ……」

天祥院「後でちゃんと話すからね。ショックも大きいだろうから聞かせたくないんだ。弓弦、連れてって」

伏見に手を引かれるように1年が出て行くと場の空気は更に悪くなった。朔間兄弟なんかは殺気がすごくて衣更が怯えているくらいだ。

天祥院「……で？聞かせてもらおうか、Aちゃんになんでこんなことしたのか。そもそも転校生ちゃん以外の女の子があそこにいるのはなんで？」

「………あの子が何にもしてないのにチヤホヤされてるから本当のことを教えてやっただけ。生徒会長なのに知らないの？校内アルバイト、アイドル科の生徒だけって書いてあるのにガバガバなんだもん」

天祥院「Aちゃんが何もやっていないって？あの子のどこが悪いのかな？校内アルバイトがガバガバって言ってるけどチェックしてるのは全部僕なんだけど？」

「……ッ、そこら辺のアイドルにちょっとお願いしたらいれてくれたのよ！！私は何にも悪くない！！！！」

正直腸が煮えくり返るような自分勝手な言い分だ。Aのどこが悪いんだ。いつもどれだけ俺らがAに助けて貰ってるか分からないんだろう。

凛月「Aが小さい子どもだから俺らが無条件に愛してるわけじゃないんだよねえ？そこのところ分からないのかなあ？」

衣更「俺らは何度もAに助けて貰ってんだよ。まだ2歳でいっぱい我儘言いたい年齢の子が甘えるのにすら遠慮があるんだよ。頼むからAから笑顔を奪わないでくれ…」

朔間「金輪際我輩たちに関わらないと約束してくれるかや？ ………じゃないと何するか分かんねえぞ、覚えておけ」

天祥院「朔間くん達怒らせちゃったね、残念だ君は。夢ノ咲で1番怒らせてはいけない人の逆鱗に触れたね。当然夢ノ咲学院は退学してもらうけどそれでいいよね？」

相当衣更の訴えが堪えたのか、女は涙を流しながら頷き出て行った。泣くくらいならそんなことしなければいいし、泣きたいのは圧倒的にAの方だ。

大神「羽風……センパイから。Aも瀬名先輩ももう問題はねえ、だとよ」

乙狩「羽風先輩はああ見えて優しいからな。2人を守る強さがある」

鳴上「ずっとここで辛気臭い顔してても良くないしみんなで会いに行くわよ♡」

重たい空気をかっさらってくれた2年に感謝だ。

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