嫌わないで ページ22
『えっ……。』
手、首……？
私はせんくんが掴んでいる手首に目線を落とした。
そこを見ると何ヶ所かに切った傷がある。
ああ、見られてしまった。
りすとか〇とがバレてしまった。
セ「隠しても無駄やで。どうしたん、俺に話せないことなん？」
『………。』
言ったら嫌われてしまいそうで、遠くへ行ってしまいそうで、声が出なくなる。
セ「なぁ…俺が隣に居ちゃあかん？…別の人がええ？俺のこと嫌いなったん…」
『ちが…っ！』
セ「じゃあ話してや。」
『言ったら…嫌われる…っ』
りすとか〇とをしている時点で彼はきっと引いているだろう。
逃げ出したい。嫌だ。嫌われたくない。
まだ彼女で居させてよ。
セ「どんなAでも愛しとるし、悩みがあるなら言って欲しい。嫌うなんてそんなのありえへん。俺彼氏やで？頼ってや…」
そう言って彼は私の手首を掴んでいる手が震える。
いいのかな。
言ってもいいのかな。
言って、嫌われたら、そこで終わろう。
別れよう。
『会社で、人のミス、押し付けられて。たくさん怒られて、、、上司にも軽く叱られて、それでっ…』
喋ると涙が止まらない。
溢れ出てくる涙を止めることが出来ない。
せんくんに見せないようにせんくんのほうを見ずに涙を流す。
すると、せんくんが掴んでいる手首を軽く彼の方へ引っ張る。私はその反動で彼の胸に収まる。
久しぶりのあの香水の匂い。
衣装から着替えたはずの私服はちょっと湿ってる。
きっと私を追いかけるために走ってくれたんだ。
セ「そっかぁ…しんどかったなぁ。連絡してくれてええんやで。」
『だってせんくんも平日は仕事じゃんっ…』
セ「迷惑だと思っとるん？…はぁ。仕事も大切やけど1番大切にしたいのは彼女やから。忘れんといて。」
そう言って抱き締める力が強くなる。
彼氏ってこんなに優しい存在だっけ。
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aona(プロフ) - ちぇろさん» ちぇろさんありがとうございます！せんらさんの関西弁が好きでついつい書きたくなっちゃうんですよね…笑 ありがとうございます！更新亀ですが何卒よろしくお願いします〜！ (2019年9月18日 18時) (
レス) id: 99cf67e177 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇろ - あおなさんのセンラさん小説大好きです〜！もう一個の方も掛け持ちで読んでます更新頑張ってください！ (2019年9月16日 2時) (レス) id: 997a560712 (このIDを非表示/違反報告)
aona(プロフ) - てるち。さん» 可愛いよねぇしんどい…… (2019年9月11日 8時) (レス) id: 99cf67e177 (このIDを非表示/違反報告)
てるち。(プロフ) - 起きてるのに起きてないとか言って抱きしめてるの可愛いですよね。抱き潰したい(((やめろ (2019年9月11日 8時) (レス) id: 65c4e0b590 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aona | 作成日時：2019年9月9日 19時
