つらい ページ20
愛知公演が始まった。
相変わらずせんくんは私を探すように端から端へと見渡していくと真ん中で目が合う。
よし、見つけてくれた。
そして微笑んで手を振ってくれた。
その後は彼自身も余裕が無いのかあまりファンサはくれなかった。
そしてソロ。
八王子公演、静岡公演共にソロの間奏で確定ファンサをくれる。
今回もくれるだろうと期待した私が馬鹿だった。
間奏になると美人なセンラーと目を合わせてその人にめがけて手で銃を作ってバーンと打った。
最初は何があったかなんて信じたくもなかった。
なに。今の。
いつもは私が貰ってるソロの間奏で。なんであの人がファンサを貰ってるの。
彼にとって私はその程度だったのかな。
捨てられちゃったのかな。
そんな思いが込み上げて涙が溢れ出す。
立っているのもしんどくて指定席だし、席に座り込む。涙が止まらなくて酸素が上手く入ってこなくて過呼吸になりかける。
あやはそれに気づいてくれたみたいで一緒に座って声を掛けてくれた
あ「ちょ、A?大丈夫?」
『はぁっ…ヒュッ…はぁっ…うんっ』
あ「出る?」
『大丈夫…座ってる』
そう言うとあやは「やばかったら言って」と私に告げて再度立ち始めた。
私、推してる意味ある?
彼女の意味ある?この公演来なければよかった。
そんな考えしか頭に入ってこない。
結局、モチベが無くなってその公演はずっと座って俯いていた。
今日はあやと楽屋行こうって話をしていた。
でもこれじゃあ、迷惑かけてしまう。
公演終了して、香織さんに見つかる前に私はあやに「体調万全じゃないし、先に帰る」と伝えた。
あやもびっくりしていてそれでも分かってくれたらしく「分かった。無理しないでね。また…リ〇カなんてやったら怒るから。溜め込まないで。」と言ってくれた。
あやは高校からの仲。だから私がりすとか〇とをしていたこともよく病むような性格なのも分かってた。
でもごめん、りすとか〇とはもう先週からまたやり始めちゃった。
そんなことを口には出さずに「ありがとう、またね」と口にして1人で会場の外に出る。
会場外には参戦したcrewが出会い厨だのでたくさん居た。
早くここから離れたい。
そんな気持ちで早歩きで突っ切る。
「落としましたよ」
その声が聞こえるまでは。
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aona(プロフ) - ちぇろさん» ちぇろさんありがとうございます!せんらさんの関西弁が好きでついつい書きたくなっちゃうんですよね…笑 ありがとうございます!更新亀ですが何卒よろしくお願いします〜! (2019年9月18日 18時) (レス) id: 99cf67e177 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇろ - あおなさんのセンラさん小説大好きです〜!もう一個の方も掛け持ちで読んでます更新頑張ってください! (2019年9月16日 2時) (レス) id: 997a560712 (このIDを非表示/違反報告)
aona(プロフ) - てるち。さん» 可愛いよねぇしんどい…… (2019年9月11日 8時) (レス) id: 99cf67e177 (このIDを非表示/違反報告)
てるち。(プロフ) - 起きてるのに起きてないとか言って抱きしめてるの可愛いですよね。抱き潰したい(((やめろ (2019年9月11日 8時) (レス) id: 65c4e0b590 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:aona | 作成日時:2019年9月9日 19時