親友に彼女取られた。【男主】 (ページ5)

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『で、』
「ん？」

『何の用だって言ってんだよ』

呑気に俺の顔を眺めるアキに話しかける。

冷えただろうからホットココアを手渡してアキが座っているソファーに腰掛ける。

「ずっと謝りたくて」

真剣な顔で見られても困る。

『分かってるよ、あの事だろ。あの女の....』

正直言ってもうあの女の事なんて…どうでもいい。すっっっっごく苦い思い出だけど。

それにアキは悪くない。ちょっと色々整いすぎなだけで。
俺に魅力がなかったのだ。

「うん...本当にごめん。まさかあの子のせいで仲を裂かれるとは思ってなかったけど。ちゃんと処理はしたけどね」

『もういーよ。過ぎたことだしもう気にするな』

許したらどうなるんだろう。

「よ、良かった...！」

『うん、もう大丈夫だから』

ただの友達に戻れば

もううるさい通知は来ないだろうし、
こうやっ押しかけてくることもないだろう。

それからはずっと花が飛んでそうなほどニッコニコだった。
何が楽しいのやら。

『そういえば、なんでお前この学校に？』

「ん？Aを追いかけてきたんだよ。
まだ許してもらってなかったしずっと心が重かったんだ」

そんなに考えてたのか。

ていうかそんな事のためにここに？

アキは高レベルな高校でも十分にやっていける。要領もいいし、愛想もいい。友達も多いし、運動も出来て...

頭が真っ白になった。

俺は知らないうちにコイツの将来を潰してしまったようだ。

『...じゃ、じゃあ目的も達成したし転校するのか？』

「なんで？」

『えっだって、もう許した...』

「なんで？」

ﾋｴｯ

ーー

書いて寝落ちして消えて落ち込んでを繰り返して更新遅くなりました