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撮影が終わった悠介に抱き着く。普段はこんな事しないから、俺まだ酔ってるのかも。

すん、と悠介の匂いを嗅いで落ち着く。もぞもぞと体を攀じるも悠介は腕を背中に回してくれず、もどかしくなって顔を覗き込んだ。


「..........」
『______っ...!! 』


ビクッと自分の身体が強ばったのが分かる。

悠介の顔は確実に怒っているようで、無表情だった。悠介は怒っていたら無表情になるのを分かっているからこそ怖いのだ。


「A、何で俺が怒ってるか分かる?」


やっと喋ってくれたことにホッとした。気分を害さないように首を何回も縦に振る。

ごめん、ごめんなさい、と謝ってみるも許してくれてる気がしない。
ジッと見つめてみる。


しばらく見つめ合うと、悠介が先に折れた。


「......ハァ。

まず、門限。9時に家帰ってなかった。9時半になっても帰ってなかった。心配になって打ち合わせ中断したし、GPSなかったら警察行ってた。門限も守れないなんてありえないから。

次にお酒。飲み過ぎるなって言ったのに何あれ。ベロベロだったじゃん。今だってまだ酔ってるし。先輩に担がれてるのも腹立つ。他の奴に触らせんな。それと、俺に抱き着いてきたじゃん。俺じゃなかったらどうするつもりだったの?連れ去られるかもしれないんだから、危機感持って。今は男同士で結婚出来る世の中だから。男に手を出す奴なんてそこら辺にゴロゴロいるんだし。

今回は許すけど、今度破ったら...分かってるよね」


『....ハイ、ごめんなさい......』


そこでようやく背中に腕を回してくれた。それが嬉しくなって俺も更に強い力で抱き着き返した。



車の中に戻るとマネージャーさんが呆れてた。

「悠介くんもいい加減にしときなよ」

公衆の場でハグしたのがいけないらしい。俺もちょっと怒られた。悠介はなんか「お前は母親か!!もしくはストーカー!!」って言われてた。





その日は無事に家に帰ることが出来たのでめでたしめでたし。






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- ぇ待って色々と凄く好きな作品を見つけてしまった普通に今迄占ツクで見た中で一番かもしれない本当に待って。凄く好きです。本当に好き。きっと届いてないと思うけど大好きです!!更新待ってます!!!! (2019年7月24日 4時) (レス) id: 73d0051162 (このIDを非表示/違反報告)
- 続きがすっごい気になります!更新頑張って下さい! (2019年1月5日 12時) (レス) id: 8fe2495ae6 (このIDを非表示/違反報告)
魅力に気づいたとか言いながら再び最俺民になった僕(プロフ) - とりあえずお気に入りと評価(一番右)押しました(`・ω・´)ゝビッシ (2018年6月15日 23時) (レス) id: e145b0bf95 (このIDを非表示/違反報告)
阿音 - なんだこの「法律で300m以上の建物作って良くなったからあべ○ハルカス作ってみた」みたいな感じの題名は(実話です) (2018年4月27日 12時) (レス) id: 8a3d632f4e (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - めっちゃ好きです!更新待ってます! (2018年3月23日 2時) (レス) id: 9cdc789a1d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2017年3月8日 7時

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