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ファイル35 ページ39

『えーと、つまり、また原作との異なりが発生したからそれを正せって事?』

フ「まぁそうだな」


海藤が料理を作っている間、二人きりになり、私を呼び出した理由と新たな仕事を言われる。

思っていた通り、フィズからの願い(と言うか依頼?)は異なりを直してほしいだった。

新しく注がれたコーヒーを飲みながら、詳しい詳細を聞く。


『じゃあまた何年後とかに飛ばすの?』

フ「いや、今回は違うぞ」

『ん?どういう事??』


私がそう聞くとカウンターに両肘を付き、手を組みながら若干ドヤ顔で

フ「未来ではなく、過去に行ってもらうからだ」

と言った。


『…はい!?過去!?何で!?』

フ「何でと言われてもなぁ…発生してしまったのだから仕方ないだろう」

『まぁ…それはそうよね仕方ない。で、過去って具体的には?』

フ「うむ。原作の十年前だ」

『ねぇバカなの?アホなの?戻りすぎだろぉぉおおお!!』

フ「てへ☆」

『てへ☆じゃねぇえええ!!』


ちょこっと舌をだして可愛く見せているけど、男がやっても空しいだけ。

(寧ろイラつくわ。腹立つわ)

そんな事など気にせずに話を進めていくフィズ(と言う名のマイペースの塊)


『はぁ、十年前って私何歳よ』

フ「今が23歳で原作開始で26。つまり、16歳だな!」

『うわぉ。高校生ね…キツイ』

フ「頑張ってくれ。我のために!」

『マジで許さねぇ』


口が悪いとか気にしてられない。そのくらい怒っております。

(そういえば、さっき大声出したけど…海藤に聞こえてないよね?)

そう思っていると、フィズが私の心を読んだかのように言ってきた。


フ「安心しろ。この店は防音でな。外にも、厨房にも聞こえてはおらんよ」

『なら良かった。じゃあ、その異なりの原因は…』


そこで一端言葉を区切る。

そして、店の扉を見つめた。フィズも気づいたようで私と同じように扉を見る。


フ「どうやら、お客様のようだの。この話はお預けか」

『そうね。まぁ、いつでも連絡して?待ってるわ』

フ「そうだな」


よっこらせと言いながら立ち上がり、厨房の方へ向かうフィズ。きっと海藤に伝えに行ったのだろう。

その姿が完全に見えなくなると、私は扉の向こう側から感じる馴染みのある気配に、この世界での私の大切な人たちに向かって声をかけた。


『そこにいるのでしょう?入って来たら?』




防音で声が聞こえるかは分からなかったけど。

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宵宮月 - 水縹さん» ありがとうございます。取り敢えず、勧めてくださったお姉様と、ハマってくださった水縹様に感謝です!あ、どうでもいい話ですが、姉がいるっていいですね。うらやましいぃ(( (2018年3月29日 17時) (レス) id: ded44c7654 (このIDを非表示/違反報告)
水縹 - 姉に勧められて読んだのですが…ハマりました。完全に。もう、面白くて好きです!ほんと好きです!頑張ってください。 (2018年3月25日 16時) (レス) id: 82e8451007 (このIDを非表示/違反報告)
宵宮月 - ゆきさん» 設定がツボとは...ありがとうございます!私もです← こうだったら良いなぁと思うものを詰め込んだら、こんな設定になりました(笑)更新は遅いですが、気長に待っていただけると幸いです。 (2018年3月11日 22時) (レス) id: ded44c7654 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 初コメ失礼します!夢主の設定が凄いツボです!あと、面白くて好きです!ありがとうございます!! (2018年3月10日 1時) (レス) id: 7e2effa0f0 (このIDを非表示/違反報告)
宵宮月 - aboutさん» ありがとうございます!そう言ってくれる貴方の方が神だよ...嬉しすぎて顔ニヤける((タメですみません; (2018年2月22日 20時) (レス) id: ded44c7654 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:宵宮月 | 作成日時:2017年8月6日 17時

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