【名探偵コナン】素晴らしきこの人生を

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一方その頃、爆弾が置かれていたゴンドラ内では玲が松田と萩原に質問攻めにあっていた。


萩「なぁお嬢ちゃん。何であんな事言ったんだ？」

松「ここにいたって何も出来ないだろ。死にてぇーのか？」

萩「あと、俺と何処かで会ったことない？」

松「おま…今言う事じゃねぇーだろ」

萩「えーだって…」

『あぁもう！ちょっとうるさい！…そんな事より、早く解体した方が良いですよ？』


終わりそうもない質問に痺れを切らした私は、二人に怒鳴って解体するよう促す。
促された彼らは渋々、といった感じで解体作業に取り掛かった。


ガコンッ！


萩「おっと！何だ？」

『…やっぱり。止まりましたね、観覧車』

松「あぁ、そうだな」


原作通り、下で起きた爆発で観覧車が完全に止まった。

(多分ここで佐藤刑事から電話が来る…はず)




佐《もしもし松田君！？大丈夫？》

松「あぁ、大丈『ほんとにそうですか？』…どういう事だ？」


案の定かかってきた佐藤刑事からの電話で、心配させないように大丈夫と言おうとした松田さんを遮る。
その理由を萩原さんが解体している爆弾を横から見ながら言う。


『今の爆発で水銀レバーのスイッチが入ったみたいなので』

松「！ほんとか萩原」

萩「あぁ間違いない」

佐《ねぇ何かあったの？》

松「水銀レバーだ」

佐《え？》


聞きなれない言葉なのか困惑した声が発せられた。まぁ、一課の刑事でも水銀レバーと言われて分かる人なんて中々いないから当たり前なのだが…


松「僅かな振動でも中の玉が転がり線に触れたらオダブツ、ってわけだな」

佐《そんな！？》

松「俺らの肉片を見たくなきゃ解体するまでゴンドラを動かすんじゃねぇーぞ！」


そう言ってゴンドラを動かさないよう佐藤刑事に指示する松田さん。
電話をしながら解体するつもりなのか、道具を持って萩原さんの隣りに来る。

(電話をしながらって…どんだけ余裕があるんだか)


松「爆発まであと五分なんだろ？だったら大丈夫だ。この程度の仕掛け三分もありゃ…」

萩「そうだな。三分あれば充分だ」

『！はぁ…どうやら、そう簡単にはいかないみたいですよ』


私の言葉にどういう事だとでも言いたそうな表情でこちらを見てくる二人。
もう一度ため息をついた後、視線を手元の爆弾に移す。

その手元を見た二人は意味を悟り、互いに顔を見合わせた。


萩「これは…」

松「ったく、面倒な事してくれるぜ」

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