ファイル22 ページ26
そして11月7日。
いつもより早めに起きた私は身支度を終え、持ち運び可能なパソコンと通信機器をバッグに詰めていた。
前回と同じ変装をするとバレる可能性があるため、警官には変装出来ない。
という訳で、今回は素顔のままで行こうと思う。
服装も動きやすさを重視したものだ。
準備が整うとバッグを持ち家を出る。
『さてと、今はどんな状況になってるかな...』
スマホでニュースを検索すると、爆弾事件についてのニュースがあった。
『杯戸ショッピングモール観覧車にて爆弾…か』
(もうニュースになってる…これは急いだ方がいいわね)
向かえに来ていた車に乗り、運転している望月に急ぐよう伝える。
『望月、作戦は話した通りよ。失敗は許されないわ』
望「はい。お任せください玲様。必ずやり遂げます」
『ふ、よろしい。そっちは任せたわ』
会話を済ませ、目的地の前で素早く降りる。そして観覧車を目指す。
観覧車の真下まで来ると、そこは警察官と避難している人とでごった返していた。
(あぁもう！人が多すぎて前に進めない…このままだと間に合わなくなる！)
流れとは逆に進んでいるため中々進めないが、それでも人混みをかき分け観覧車の方へ進む。
やっとの思いで規制線が張られているところまで来た。
辺りを見渡してみると、警官はいるが爆発物処理の人が見当たらない。
『警察は何をやってるの！？…今行けば、まだ間に合うのに！』
中々来ない爆発物処理に苛立ちを覚えていると、近くに覆面パトカーが止まった。
その中から出てきた人物は…
『松田さんと、え、萩原さん！？何で…‼』
(そんな…松田さんはともかく、萩原さんまで来るなんて。
せっかく助けたのに意味がないじゃない‼
あぁ、二人して防護服着てないし…持ってるの道具だけだし)
予想外の事態に焦るが、何とか気持ちを落ち着かせ二人を見る。
これから爆弾を処理するというのに、呑気に喋っていた。
いや、お互いに緊張を解こうとしている。
そんな二人を横目に、私は観覧車を見上げた。
原作と同じならば爆弾があるのは72番のゴンドラだ。
そのゴンドラは今頂上を通り過ぎた。もう少しで地上に戻ってくる。
『きっと、二人はゴンドラが戻ってきた瞬間、乗り込む…』
ならば私もそのタイミングで乗り込もうと、観覧車の入口に近いところに移動した。
念のため、フードを深く被りながら。
(二人は死なせない。勝負よ爆弾魔！)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 440人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
宵宮月 - 水縹さん» ありがとうございます。取り敢えず、勧めてくださったお姉様と、ハマってくださった水縹様に感謝です！あ、どうでもいい話ですが、姉がいるっていいですね。うらやましいぃ(( (2018年3月29日 17時) (
レス) id: ded44c7654 (このIDを非表示/違反報告)
水縹 - 姉に勧められて読んだのですが…ハマりました。完全に。もう、面白くて好きです！ほんと好きです！頑張ってください。 (2018年3月25日 16時) (レス) id: 82e8451007 (このIDを非表示/違反報告)
宵宮月 - ゆきさん» 設定がツボとは...ありがとうございます！私もです← こうだったら良いなぁと思うものを詰め込んだら、こんな設定になりました(笑)更新は遅いですが、気長に待っていただけると幸いです。 (2018年3月11日 22時) (レス) id: ded44c7654 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 初コメ失礼します！夢主の設定が凄いツボです！あと、面白くて好きです！ありがとうございます!! (2018年3月10日 1時) (レス) id: 7e2effa0f0 (このIDを非表示/違反報告)
宵宮月 - aboutさん» ありがとうございます！そう言ってくれる貴方の方が神だよ...嬉しすぎて顔ニヤける((タメですみません; (2018年2月22日 20時) (レス) id: ded44c7654 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：宵宮月 | 作成日時：2017年8月6日 17時
