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ふわふわと中に浮いている感覚、体験したことのある感覚にふと目を覚ます。
『…ん、あれ?ここって…』
目を開けると、見たことのある空間にいた。明らかに、神様と初めて出会った場所だと分かる。
『私、あの後どうしたんだっけ?』
確か…と記憶を頼りに自分の行動を思い出す。
夕食を食べて、お風呂に入り、それから明日の予定を決めたり…などと口に出していると、予定を決め終わってからの記憶がないことに気づく。
つまり、決め終わってからすぐに寝てしまったということだ。
(そして気づいたら、この空間にいた…と)
途中から記憶がないことについては解明できたが、何故この空間にいるのかが分かっていない。
他に何かあったかと思考を巡らせていると、あの時と同じように何処からか声が聞こえてきた。
神「すまんな。随分と待たせてしまったようだな。元気にしてたか?」
『この声は、神様。えぇ、元気にしすぎて疲れたわ。どっかの誰かさんの所為でね』
神「はっはっは。それは何よりだなぁ」
『・・・(貴方の所為なんだけど?)』
嫌味に気づいていない神様に、心の中で指摘する。神様の声が聞こえたということは、私をこの空間に連れてきたのは神様、ということになる。
はれて心のもやもやが採れた私は、何故ここに連れてきたのか問い質した。
神「実はだな玲、お主に救ってもらいたい人がいるのだ」
『救って?』
神「あぁ、そうだ。その人物は本来なら命を落とし、この世を去る者だ」
『!・・・それって、原作を変えろってことでしょ?そんなことして良いの??』
私の質問を聞いた途端、何処からか息を呑む音が聞こえる。恐らく、神様だろう。
暫くの沈黙の後、再び息を吸う音が聞こえ、喋り出すのだと思わず私も息を呑む。
神「…本来ならそんなことは、原作を変えることは許されない。
しかし、今この世界は“玲”と言うイレギュラーな存在が組み込まれた世界。
その時点で原作とは大いに異なる事態が発生してしまうのだ」
まとめると、私と言うイレギュラーな存在がいる時点で、もう原作ではなくなってしまっている。
そのため、原作と違うことが起きてしまうことがある。その異なりを直してほしい、と言うことね。
『今回はそれが偶々、コナンの登場人物だった・・・というわけね』
神「そうだ。だが、その人を救うのは大変なことだ。何故なら、
________だからだ」
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宵宮月 - 水縹さん» ありがとうございます。取り敢えず、勧めてくださったお姉様と、ハマってくださった水縹様に感謝です!あ、どうでもいい話ですが、姉がいるっていいですね。うらやましいぃ(( (2018年3月29日 17時) (レス) id: ded44c7654 (このIDを非表示/違反報告)
水縹 - 姉に勧められて読んだのですが…ハマりました。完全に。もう、面白くて好きです!ほんと好きです!頑張ってください。 (2018年3月25日 16時) (レス) id: 82e8451007 (このIDを非表示/違反報告)
宵宮月 - ゆきさん» 設定がツボとは...ありがとうございます!私もです← こうだったら良いなぁと思うものを詰め込んだら、こんな設定になりました(笑)更新は遅いですが、気長に待っていただけると幸いです。 (2018年3月11日 22時) (レス) id: ded44c7654 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 初コメ失礼します!夢主の設定が凄いツボです!あと、面白くて好きです!ありがとうございます!! (2018年3月10日 1時) (レス) id: 7e2effa0f0 (このIDを非表示/違反報告)
宵宮月 - aboutさん» ありがとうございます!そう言ってくれる貴方の方が神だよ...嬉しすぎて顔ニヤける((タメですみません; (2018年2月22日 20時) (レス) id: ded44c7654 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:宵宮月 | 作成日時:2017年8月6日 17時