【名探偵コナン】素晴らしきこの人生を

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萩…研二さんと陣平さんを救ってから約二ヶ月が経った。
あの後、観覧車を動かす事に成功し、無事私達三人は地上に降りることが出来た。

観覧車を降りると同時に、外で待機してたらしい彼らの仲間が二人を取り囲み、労いや賛辞の言葉を述べていた。

私はその隙をついて、現場から逃走…逃げた。


(だって、あのまま留まっていたら事情聴取なんて
面倒くさい事に巻き込まれるのが目に見えていたしね)


それから暫くは外出も控え、外に出る時は警視庁近辺には近づかないようにしていた。

のだが、


萩「へ〜ここが玲ちゃんの家か〜大きいね！」

松「いや、大きいってもんじゃねーだろ。豪邸レベルだぞこれ」

萩「まぁ良いじゃん。家が分かったんだし」

松「ま、そうだな」

『いや、何でここにいるの！？てか何で私の家がわかった！？』


そう何です。
何故か知らないけど、インターホンが鳴って扉を開けたら家の前に研二さんと陣平さんがいたんです。

ビックリして固まっていたらいつのまにか二人は家の中に入っていて。


(これって不法侵入よね？今なら通報してお帰り願えるかな？)

萩「玲ちゃ〜ん。何やってんの？早く！」

松「ほら、ちゃんと持て成してくれよ？」

(あ、ダメだわ。居座る気満々だわ)


潔く諦めた私は、深く溜息をつきながらも家の中に引換し、二人をリビングに通した。

紅茶をカップに注ぎ、それを置きながらソファに座った二人と向き合うように自分も座る。


『で？さっきも聞いたけど、何で私の家を知ってるわけ？』

松「あぁそれなら、警察の便利な道具で調べたんだよ。名前が分かっていりゃ簡単だしな」

萩「そうそう。で、その情報を頼りに来たってわけ」


「どう？凄いでしょ」とドヤ顔で言ってくる研二さん。
その隣の陣平さんも満更ではなさそうで、少し口角が上がっている。


(どうしよう。ものすっごく腹立つわ)

『私、今だけ二人が嫌いになったわ』


そう言うと咋にショックを受けた顔になる二人。

研二さんはこれでもかって程、目を見開いている。
陣平さんはサングラスで分かりにくいけど、カップを手に持ったまま固まっているからこちらも見てわかる。

そんな二人が面白くて思わず笑ってしまった。


『あははっ。冗談よ冗談！』

萩「よかった〜本当に嫌いになったら、俺生きていけない」

松「まぁ、俺たちが嫌いになんてさせねぇーけどな！」

それからは三人で笑い合った。


(あれ？結局の所二人は何しに来たんだろう)

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