Episode 6-2 ページ42
『凄いわ……』
そこには、私が夢にも見た事のない不思議で素晴らしい光景が広がっていた。
上級生の歓声が谺する大広間は、夜空の星と沢山の蝋燭の光で輝いていた。
「空じゃなくて天井よ。魔法で夜空みたいに見えるだけ。『ホグワーツの歴史』という本に書いてあったわ」
ハーマイオニーの自信たっぷりな声が聞こえる。
でも、聞こえてくるのはそれだけでは無かった。
「見ろよ。あの子すっげえ美人だ」
「お前、新入生に手ぇ出すなよ？」
「アイシス家の子じゃない？クロエ・アイシスにそっくり」
「同じ寮だといーなー」
誰もが私に注目している。
痛い程刺さる視線ですぐに分かった。
ダイアゴン横丁でもそうだったが、同じ学校となるともっと皆の関心を集めるらしい。
嬉しい反面、少し困る。
勿論、注目される事にも慣れてはいるが、どうしても羞恥心が広がっていく。
ローブのフードで顔を隠してしまいたかったが、頑張って、気にしていない、という様に前を見て堂々と歩いた。
「セレーナ！」
「こっちこっちー！」
突如呼ばれた自分の名前にびっくりし、声の方を向くと、立ち上がって手を振る双子と頭を抱えるリーの姿が見えた。
少し恥ずかしいが、知っている人の顔が見れて安心した。
私も軽く手を振り返す。
「今の俺に振ったんじゃね？」
「いや、俺だろ」
「は？僕だから」
何故そうなるんだ。
私が二人に手を振った瞬間、周りがざわめき始めた。
今のは誰がどう見ても、フレッドとジョージに対して振った事が分かる筈だ。
もういい。大人しくしていよう。
マクゴナガルは、壇上の前の所まで私達を引率した。
一年生が並び終わると、大広間は水を打った様に静かになった。
すると、椅子に置いてある組み分け帽子が歌い出した。
びっくりしたわ……。
私は目の前にある組み分け帽子をじっと見つめて、それぞれの寮の事を考えていた。
ハッフルパフになったら、セドリックと同じね。
……ハッフルパフのイメージってあんまり無いから分からないわ。
レイブンクローなら、ルーナがいるわ。
頭が良くなきゃ。
でも大丈夫、地頭が良いから勉強なら自信あるの。
説明が終わり、生徒の名前が呼ばれ始めた。
次々と生徒の寮が決まっていく間、私はまだ考えている。
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Lve(プロフ) - Selenaさん» 有難う御座います！ (2018年2月15日 20時) (
レス) id: 2caa173ee6 (このIDを非表示/違反報告)
Selena(プロフ) - Lveさん» 今、パスワード設定を解除致しましたので、ご覧になれる様になっていると思います！ (2018年2月15日 20時) (レス) id: 0264d54669 (このIDを非表示/違反報告)
Lve(プロフ) - 続編にパスワードがかかってるのですが、パスワード教えてほしいです (2018年2月15日 17時) (レス) id: 2caa173ee6 (このIDを非表示/違反報告)
セレーナ(プロフ) - キャンディスさん» コメントありがとうございます！私もこの設定は気に入っています。結末についてはもう大体考えているんですよ！是非楽しみにしていて下さい。これからも応援宜しくお願いします！ (2017年11月20日 16時) (レス) id: 0264d54669 (このIDを非表示/違反報告)
キャンディス - 主人公が超絶美女設定だし、生い立ちや、ドラコとなかなかいい感じでも、まだすれ違っている2人、嫉妬に燃える女も登場して、これからの展開が闇の陣営との関わりがどうなるのかも含めて、私にはイメージ出来ず、更新が楽しみ過ぎます！ (2017年11月20日 13時) (レス) id: 2f537a1b25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Selena | 作成日時：2017年8月22日 18時
