Episode 5-3-1 ページ34
途方に暮れて頭を抱えていたら、 優しい誰かが声を掛けてくれた。
『ありがとう……あっ！』
「どうしたの？」
『何でもないわ！』
声を掛けてくれた人を見てビックリした。
なんと、あのセドリック・ディゴリーだったのだ。
ちょっと、嘘でしょ？
このタイミングで現れるなんて、まるで王子様ね。
私は驚くと同時に、セドリックの端正な顔立ちに見とれてしまった。
セドリックは、ハリーと二人で動かしてもビクともしなかった荷物を軽々と持ち上げ、汽車に乗せてくれた。
『凄い……！力持ちなのね。助かったわ』
セドリックは顔を赤くした。
「どういたしまして。君、新入生？」
『ええ、そうよ』
そうなんだ、と頷いた彼は、完璧な爽やかスマイルで自己紹介をした。
「僕はセドリック・ディゴリー。君は？」
ちょっと！その笑顔反則よ！
私も負けじと、完璧な女の子スマイルで返す。
『セレーナよ。セレーナ・アイシス』
セドリックは私の名前を聞くと「やっぱり」と言って笑った。
「君の事教科書で読んだよ。会えて嬉しいな。お母さんにそっくりだ。……君の名前は？」
今度はハリーに話し掛けている。
私、そんなに母親に似ているのかしら。
ハリーもジェームズに似てるいるし、ハリポタの世界って親に似る傾向があるの？
彼はハリーの名前を聞くと「有名人二人に会っちゃった」とキラキラした目で言った。
流石はイケメンセドリック。
どんな表情も完璧ね。
セドリック・ディゴリーはドラコの次に好きなキャラだ。
あ、シリウスも好きよ。
待って、ハリーも好き。
取り敢えず、順位はつけられないけど、結構好きってとこね。
まあ、ドラコの方が何倍も好きだけど。
彼の事を思い出すと何だかドキドキするわ。
そうだ。今日はドラコと会う可能性もある。
いや、絶対一度は会うだろう。
そう思うとなんだか落ち着かなくて、トイレの鏡で髪型を確認したくなった。
セドリックは同じハッフルパフの先輩に呼ばれて何処かに行ってしまった様だ。
私は荷物を確認してハリーに言った。
『席が無くなるわ。早く探しましょう』
「そうだね」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 142人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハリーポッター」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Lve(プロフ) - Selenaさん» 有難う御座います！ (2018年2月15日 20時) (
レス) id: 2caa173ee6 (このIDを非表示/違反報告)
Selena(プロフ) - Lveさん» 今、パスワード設定を解除致しましたので、ご覧になれる様になっていると思います！ (2018年2月15日 20時) (レス) id: 0264d54669 (このIDを非表示/違反報告)
Lve(プロフ) - 続編にパスワードがかかってるのですが、パスワード教えてほしいです (2018年2月15日 17時) (レス) id: 2caa173ee6 (このIDを非表示/違反報告)
セレーナ(プロフ) - キャンディスさん» コメントありがとうございます！私もこの設定は気に入っています。結末についてはもう大体考えているんですよ！是非楽しみにしていて下さい。これからも応援宜しくお願いします！ (2017年11月20日 16時) (レス) id: 0264d54669 (このIDを非表示/違反報告)
キャンディス - 主人公が超絶美女設定だし、生い立ちや、ドラコとなかなかいい感じでも、まだすれ違っている2人、嫉妬に燃える女も登場して、これからの展開が闇の陣営との関わりがどうなるのかも含めて、私にはイメージ出来ず、更新が楽しみ過ぎます！ (2017年11月20日 13時) (レス) id: 2f537a1b25 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Selena | 作成日時：2017年8月22日 18時
