Episode 2-2 ページ14
「ここに君の手を置いてみてくれ」
よく見ると、箱の表面に紫色で手形の装飾が施してある。
私はそこに自分の手を重ねた。
すると手の装飾が光り始め、箱に付いていた翼の様な形をした鍵が、カチャッと音を立てて開いた。
「開けてごらん」
ダンブルドア教授に促され、私はゆっくり箱を開いた。
『これって……』
綺麗！
中に入っていたのは杖だった。
今まで私が見た事の無い程美しい。
真っ白な木で出来ており、持ち手の方は紫色で装飾されいて、時折紫色に輝いて見える。
「持ってみなさい」
言われるがまま、そっと杖を取り出し右手で握りしめた。
すると、その瞬間私の周りを紫色の風が包み込んだ。
色付きの風なんて変だと思うけれど、本当にそんな感じだった。
それが杖から出る光だと分かった時には、目を開けていられない程眩しく光っていた。
私は固く目を瞑った。
段々と風が弱まるのが感じられる。
完全に風が止まったのを確認してから私はゆっくりと目を開いた。
二人共私を凝視したまま動かない。
「成功だ……」
やっとハグリッドが口を開いたと思ったら、意味不明な事を言い出した。
『あの、何か？』
「……ああ、こっちに来て、鏡の前に立ってみなさい」
私は言われた通り鏡の前に立つ。
鏡の中の自分を見た私は思わず息を呑んだ。
「これが、君の本当の姿じゃよ」
『これが……私？』
鏡に映っていたのは、絶世の美女と言っても過言ではない程美しくなった自分だった。
元々目立つ容姿ではあったが、ここまではなかった。
これは自分でも断言出来るくらいの美しさだ。
腰まで伸びた艶やかなバターブロンドの髪は、規則正しく綺麗に波打っていて、とても幻想的だ。
スタイルだって良い。
身長は小さ過ぎず大き過ぎず、と言ったところだ。
痩せ型ではないがほっそりしている。
長く細い足と、見事な曲線美が、十一歳の少女とは思えない様な色気を出していた。
肌は透き通る様に白く、それが薔薇色の頬と、血の様に真っ赤な唇を一層引き立たせている。
高く、形の良い鼻。
髪色と同じバターブロンドの長い睫毛が、真っ白な肌と、パッチリ二重の吸い込まれそうなアメジスト色の瞳に影を落としている。
碧眼ではない紫色の瞳が、勝気で自信たっぷり、でもどこか寂しそうに輝いていた。
若干面影は残っているが、そのビスクドールの様な顔と、バービー人形の様な体を見ると、元日本人だとは思えなかった。
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Lve(プロフ) - Selenaさん» 有難う御座います！ (2018年2月15日 20時) (
レス) id: 2caa173ee6 (このIDを非表示/違反報告)
Selena(プロフ) - Lveさん» 今、パスワード設定を解除致しましたので、ご覧になれる様になっていると思います！ (2018年2月15日 20時) (レス) id: 0264d54669 (このIDを非表示/違反報告)
Lve(プロフ) - 続編にパスワードがかかってるのですが、パスワード教えてほしいです (2018年2月15日 17時) (レス) id: 2caa173ee6 (このIDを非表示/違反報告)
セレーナ(プロフ) - キャンディスさん» コメントありがとうございます！私もこの設定は気に入っています。結末についてはもう大体考えているんですよ！是非楽しみにしていて下さい。これからも応援宜しくお願いします！ (2017年11月20日 16時) (レス) id: 0264d54669 (このIDを非表示/違反報告)
キャンディス - 主人公が超絶美女設定だし、生い立ちや、ドラコとなかなかいい感じでも、まだすれ違っている2人、嫉妬に燃える女も登場して、これからの展開が闇の陣営との関わりがどうなるのかも含めて、私にはイメージ出来ず、更新が楽しみ過ぎます！ (2017年11月20日 13時) (レス) id: 2f537a1b25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Selena | 作成日時：2017年8月22日 18時
