Episode 1-8 ページ12
「そうだ。お前さんは、本当はイギリス人だ。今俺と喋れているだろう？純イギリス人！The British!」
全然笑えないわ。
彼は冗談のつもりだったのだろう。
顔面蒼白な私を見て慌てている。
『それじゃあ、今までの私ってほとんど嘘ばっかじゃない。親も違うし、人種まで違ったなんて』
「そう言われればそうだな。違和感とか感じたんじゃないか？」
彼がそう言った瞬間、まるでバラバラだったパズルのピースが全てハマっていく様に納得出来た。
皆に馴染めない感じ。
こんなの本当の父親じゃない。
違う世界でやり直したい。
今まで感じていたこういうのって、ハグリッドの言う“違和感”なのかもしれないわ。
勿論信じられない話だが、彼が嘘を言っている様にも思えなかった。
『確かに。……私、ホグワーツに行くわ』
「おお！良かった。いや、来てくれるって信じていたよ」
ハグリッドは心からホッとした様だ。
髭に埋もれた口角が上がるのが分かった。
『あ、でも、待って、父親に言わなきゃ。どうしましょう。反対されるに決まってるわ』
「もう忘却呪文をかけてあるから大丈夫だ」
『うっそでしょ』
これで私には帰る場所が無い。
覚悟を決めなきゃ。
ハグリッドは不安そうな私の頭を、壊れ物を扱う様にそっと撫でた。
「時間が無いんだ。今からすぐにホグワーツ行かんと。お前さんの正体についてはホグワーツに着いてから話そう」
『分かったわ』
早く本当の自分が知りたい。
きっと、ホグワーツでは楽しくやれるわよね。
「これに乗ってくれ」
そう言って彼はあの大きなバイクを指差した。
バイクに跨ってハグリッドの背中にしがみつくと、バイクはフワリと舞い上がり、夜の空を駆けて行った。
「いやー良かった。お前さんはやっぱりホグワーツに来る運命だったんだ」
(運命には逆らえない)
☆...Additional(オマケ)...☆
『ねぇ、どうして私の所には入学許可証が梟で来なかったのよ？こんなギリギリになって、ハグリッドが直接来るなんて』
「いや、実は今日になるまでセレーナ、お前さんの居場所が分からなくてな。大分前から探してはいたんだが」
『うっそでしょ』
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Lve(プロフ) - Selenaさん» 有難う御座います！ (2018年2月15日 20時) (
レス) id: 2caa173ee6 (このIDを非表示/違反報告)
Selena(プロフ) - Lveさん» 今、パスワード設定を解除致しましたので、ご覧になれる様になっていると思います！ (2018年2月15日 20時) (レス) id: 0264d54669 (このIDを非表示/違反報告)
Lve(プロフ) - 続編にパスワードがかかってるのですが、パスワード教えてほしいです (2018年2月15日 17時) (レス) id: 2caa173ee6 (このIDを非表示/違反報告)
セレーナ(プロフ) - キャンディスさん» コメントありがとうございます！私もこの設定は気に入っています。結末についてはもう大体考えているんですよ！是非楽しみにしていて下さい。これからも応援宜しくお願いします！ (2017年11月20日 16時) (レス) id: 0264d54669 (このIDを非表示/違反報告)
キャンディス - 主人公が超絶美女設定だし、生い立ちや、ドラコとなかなかいい感じでも、まだすれ違っている2人、嫉妬に燃える女も登場して、これからの展開が闇の陣営との関わりがどうなるのかも含めて、私にはイメージ出来ず、更新が楽しみ過ぎます！ (2017年11月20日 13時) (レス) id: 2f537a1b25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Selena | 作成日時：2017年8月22日 18時
