席替え期間 (ページ14)

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Seat substitute12 ページ14

バスの中

私は直ぐに寝た。

いや、寝たフリかな？

だってさ…最近、避けてるような感じの私が春達の輪の中に入れるわけないじゃない…

「いや、大丈夫だろ？

女子って色々と面倒だな」

一応、一人ではない

「結局は孤立にはなりたくないんだよ…
特に女子は…」

孤立という地獄にはまってしまったらこれからの学校生活は最悪なものとなる

「ふーん…でも、話さないってことは無理だろ？」

なんで？と思いながら、目を開けた。

「あっ、Aちゃん…平気？」

千世が心配そうに訪ねて来た。

通路を挟んで春と朱里も私を見つめる。

………ﾊｧｰ

一人になりたくないって思ってるときに一人になり、ほっといてほしいときにほっといてくれない

もう、どうだっていいや

「大丈夫だよ！」

これは、社交辞令

こうでも言わないとしつこいでしょ？

前、春にしつこく聞かれたことを思い出した。

「A？悩みがあるなら言ってね！ちゃんと、聞くから」

なんで、そんなことを聞くのかというと私の機嫌が悪いと思ったから…

「悩みなんてないよ？私は、大丈夫だから」

そう、答えたが…

「大丈夫っていう人ほど大丈夫じゃないんだよ？」

それが繰り返された。

別に悩みなんてなかった。

あっても、長年の付き合いがある本当に信頼した人にしか言わない

それが、私の中での掟

本当の自分を知ってる人じゃないと話さない

あれこれ考えてると…

「Aちゃん！ホテルに着いたよ!!」

中で、修学旅行の話をされて晩御飯…

バイキングが美味しかった。

後は、部屋で入浴…就寝

絶対に口を利かないといけないよね…

重い足を部屋に動かした。