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「…おはよ」
「もう若干昼だけどね」
「確かに」
昨日家に帰ってから2人とも死んだように眠り込んで、目を覚ましたのは昼過ぎだった。それから彼が朝ごはん(?)を作ってくれたのでむしゃむしゃと頬張る。旅先のご飯は美味しかったけれど、やはり俺は彼の味が1番好きだ
「今日はこの後ゆっくり過ごしますか」
「そうだね、俺茶碗洗っとくよ」
「それは助かる」
こたつの温かさにとろん、と蕩ける彼の頭を撫でる。伏せがちの目のまつ毛が、尻尾を振る子犬のようにと動いた
「河村はさ、まつげ長いよね」
「うーん、そうかもしれない」
「俺河村の目好きだな」
「僕は福良さんの全てが好きですよ?」
「そういうことを言ってるんじゃなくて…」
ちゅ、と彼から甘い口づけをされる
「…突然だね」
「嫌だった?」
「その聞き方狡いよ、嫌なわけない」
「良かった」
彼は昨日の仕返し、とニヤリと笑った。どうやら電車の中での1件の仕返しらしい
彼の好きなところがまたひとつ、増えた
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作者名:めろんぱん | 作成日時:2020年12月10日 2時