【SEKAI NO OWARI】幻の命

Episode 18 ページ18

病院について、Aが手術室らしきところに運ばれるのを見送って、俺は医者に呼ばれた。


医者「深瀬さん。残念ながら、Aさんと赤ちゃん、どちらかを諦めるしかありません。」


深瀬「……そんな……だって…A…」


医者「早く決めていただかないと、手術を行えません。

どちらか、決まりましたか。」


深瀬「…そんな……そんな簡単に命選べるわけ無いだろ?!なぁ、どっちも助けられないのかよ?!

お前医者だろ?!助けてくれよ!!Aと月詞を!!」


俺の声が病院の廊下に響いた。医者は困った顔をして俺のことを見ていた。


なかじん「深瀬?!Aは?!」


そんな中、なかじん達3人がやってきた。


医者はなかじんに俺に言った説明をしていた。


俺は泣いていて、二人の話し声はよく聞こえなかったが、

これだけは聞こえた。


なかじん「…A……助け…ください…」


深瀬「月詞は…俺らの月詞は…？…どうなるんだよ?!なぁ…おい!!」



俺は病院だということも忘れて、医者が入っていく手術室を見つめて泣いた。



なかじん達も、泣いていた。

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