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17 深瀬 ページ18

罪悪感と、傷つけてしまうかもしれない、という恐怖からか、さおりちゃんに当たってしまいそうになる。

だからわざと突き放した言い方をしたのに...“好きで付き合ってるんだよ?”だって。


余計不安になるじゃん。


ふ「なぁ...。ちょっと、屋上行かない?」
さ「え、でも次の授業...。」

やっぱそうだよな。次の授業、出なきゃだもんな。わかった、放課後にしよう!

...なんて俺が言うとでも思ったのかな?笑

ふ「ダメ。強制だから。いーじゃん、サボりって事で。」
さ「...ふふっ(ニコ)慧くんらしい笑しょうがないな!今日だけだよ?」
ふ「流石俺の彼女。サボりに抵抗がない笑」
さ「へぇ、そんなこと言うんだ?じゃあ、私は授業でるから!」
ふ「ごめんって笑遊びすぎた!な、行こ?」
さ「彼女で遊ぶとかサイテー笑...よし、行こ!」


良かった。楽しい時間が戻ってきた。



でも。やっぱりさおりちゃんがどこか遠くの知らないところへ行ってしまわないか心配で、不安で。


ふ「...手、繋ご。」


そう言うと、さおりちゃんはすごくビックリした。と同時に、顔が真っ赤に染まった。

ふ「...嫌?」
さ「嫌...なんかじゃない。...私ね、今、とっっても幸せ!私の彼氏になってくれて有難う!!慧くんで、良かった!!!」
ふ「っ...///こ、こちらこそ、ありがとな?」

そう答えると、さおりちゃんが俺の手を握ってきた。思ってたより、小さくて細い手。大事に大事に扱わないと今にも壊れてしまいそう。

そんなことを思っているうちに、さおりちゃんは二人の指を絡めた。
所謂、“恋人繋ぎ”だ。

俺は、それを確かめるように、しっかり、でも優しく握り返した。



今ある幸せが続きますように。

と願いながら、二人で屋上に向かった。









さおりちゃん、俺の彼女になってくれてありがとう。

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作品ジャンル:恋愛
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たまたまearth(プロフ) - 不死鳥皐さん» 読んでくださって有難うございます!テスト頑張って、また戻ってきますのでこれからも宜しくお願いします!! (2017年10月6日 20時) (レス) id: a3248d8601 (このIDを非表示/違反報告)
不死鳥皐(プロフ) - 色んな方が書くのをやめられてる中、続けられてるのが嬉しくて読ませてもらってます 。テスト頑張って下さい! (2017年10月5日 21時) (レス) id: ecade1a7a0 (このIDを非表示/違反報告)
たまたまearth(プロフ) - かたつむりんさん» 気付きませんでした!有難うございます!! (2017年9月24日 0時) (レス) id: 86aa2f76bc (このIDを非表示/違反報告)
かたつむりん(プロフ) - オリジナルフラグ外してくださいね! (2017年9月23日 22時) (レス) id: f35d15b5f6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たまたまearth | 作成日時:2017年8月25日 22時

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