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仁藤先生のことを初めて知ったのは、入学式の日。
高校ってこんなに広いんだな〜って思いながら、
校内を歩いていたら、いつの間にかみんなと群れを離れてしまった。
「えっ、どうしよう…!このままじゃ入学式遅れちゃうのに…」
苑子、すこしだけ涙が出そうでした。
だって、憧れのこの高校に来てね、
友達をいっぱい作って、勉強も頑張って、恋なんかにも落ちちゃって。
いっぱい、いっぱい思い出を作ろうとしたのに。
最初からこんななんて、ついてなさすぎる。
そのときに、1つ、部屋の電気が着いている所を見つけたの。
「国語科準備室…?」
と。とりあえず、中に人はいないのかな…。
そんな気持ちで静かに扉を開いたら、
本を大事そうに抱えながら、椅子によりかかっている人がいたの。
どうやら、寝ているのかも。
少しだけ近づいてみると、長いまつ毛と石けんの香り。
ストレートな黒色の髪の毛は、春の光に照らされて少し青みがかっていて。
窓越しに見える桜と相まって、とっても絵になるの。
こんなの初めて。
私は、その瞬間から先生から目が離せなくなった。
それから間もなくして、先生は目を覚ました。
すごく驚いてたけれど、事情を話したら優しく入学式の会場まで案内してくれた。
でも私はもう、入学式なんかよりもそっちのけで、先生のことを考えちゃっていたんだ。
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限界大学生(プロフ) - 花町さん» そうですか。 (7月5日 13時) (レス) id: 1be9b5f034 (このIDを非表示/違反報告)
花町(プロフ) - 私、中学の時先生が好きで、好きで、えっと、完結悲しいです……… (7月5日 13時) (レス) @page6 id: 54a1316c3b (このIDを非表示/違反報告)
限界大学生(プロフ) - 花町さん» 高みを目指せ (6月20日 15時) (レス) id: d76feb8537 (このIDを非表示/違反報告)
花町(プロフ) - 限界大学生さん» そんなに怖いこといわないで( ;∀;) (6月20日 15時) (レス) id: 54a1316c3b (このIDを非表示/違反報告)
限界大学生(プロフ) - 絵文字使うなんて、文字書きの風上にも置けない。 (6月20日 15時) (レス) id: d76feb8537 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すぴ | 作者ホームページ:
作成日時:2023年6月11日 0時