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「あー終わんねー」
楽しい夏休みはあっという間に過ぎ去り、最後の一大イベント、花火大会を明日に控えた今日、私は優太と家で夏休みの宿題を片付けていた。
とはいっても私はもう終わっていたから、優太の宿題を手伝っているようなものだけど。
紫耀くんもヤバいヤバい言ってたけどちゃんと終わったかな…
今日紫耀くんも来られたら良かったのに…
「…い、おい。A」
「あ、ごめん何？」
「………」
「…何？」
じっと私の目を捉えていた優太の目がフッと緩んだ。
「夏休みめっちゃ楽しかったな！」
「どうしたの急に(笑)」
「俺多分人生で一番楽しかったわ今年の夏が！まだ15年しか生きてねーけど」
「そうだね…私も楽しかった」
「俺さーAと紫耀のこと大好きなんだよね」
「うん。知ってるよ？」
「…え？」
「ん？」
「あ、いや何でもない。だからさ！」
「うん」
「大好きな人と大好きな人が幸せなら俺も幸せなんだよね！俺、邪魔したくないし」
「優太一体何が言いたいの…？」
「お前、紫耀のこと好きなんだろ？」
真っ直ぐな優太の瞳と言葉に動けなくなった。
「どうして…」
「何年幼馴染やってると思ってんだよ。俺が気づかない訳ねーだろ。だからもし、お前が俺に遠慮してるんだったらそれはやめろ」
優太のくせに、昔から変なところは鋭い。
私は紫耀くんのことが好き。
これは紛れもない事実で、でももしこの気持ちを伝えたとして、3人の関係が今までと変わってしまったらと思うと怖かった。
今までどおり、優太と接せられなくなったらと思うと怖かった。
「別に何も変わんねーよ。俺たち3人の関係は変わんないし、俺とお前の関係も変わんねーよ。約束したろ？…ずっとそばにいるって」
「だから俺は明日の花火大会行かないから」
「え？」
「俺が行ったらいつもと変わんねーじゃん。うまくやれよ」
そう言って優太は私の頭をいつもみたいにグシャグシャに撫でた。
「優太…ありがとう…」
「お前ほんといい幼なじみ持ったなー」
「…そうだね」
「うわーやけに素直なA気持ち悪ぃ」
「はぁ…」
優太はため息をつくと、私の肩に頭を乗せた。
「優太…？」
「ごめん。疲れたから少しだけこのままでいさせて」
「まだ勉強始めてちょっとしか経ってないじゃない(笑)」
優太は「ごめん」としか言わなかった。
ただ、優太の吐く息が震えていて、それがやけに胸に刺さった。
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由良(プロフ) - 早く続きが見たいです！少し汗ばむ季節になり体調の変化が激しくなりますがお身体に気をつけてくださいね更新楽しみにしています (2018年6月14日 21時) (
レス) id: 3c3c648279 (このIDを非表示/違反報告)
優美(プロフ) - 紫音さん» 紫音さんコメントありがとうございます。温かいお言葉ありがとうございます！素敵な作品になるよう頑張ります！ (2017年5月19日 21時) (レス) id: 9785910bbc (このIDを非表示/違反報告)
優美(プロフ) - 紫友さん» 紫友さんコメントありがとうございます。あそこは物語の中の一つのキーワードとなる場面なので、そう言って頂けて嬉しいです(*´ω｀*) (2017年5月19日 21時) (レス) id: 9785910bbc (このIDを非表示/違反報告)
優美(プロフ) - ピナパルさん» ピナパルさんコメントありがとうございます。これからも楽しんでもらえるよう頑張りますね！ (2017年5月19日 21時) (レス) id: 9785910bbc (このIDを非表示/違反報告)
紫音 - この作品好きです！面白くて、続きが気になります！！楽しみにしてますね！ (2017年5月18日 22時) (レス) id: 5512444c65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優美 | 作成日時：2017年5月12日 1時
