君の世界の端の秘密【名前変換オリジナル】

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何も無い無機質な空間

とても音楽室とは思えない。





その空間に、私と彼の2人だけ。




私と彼は音楽室の数少ない椅子に腰掛けた。







恭「お弁当何入ってるのー？」


「お母さんがいつも作ってくれるの、特に卵焼きと春巻きが最高なの！」



恭「いいな〜お母さん毎日作ってくれるの？」



「そうなの！だから学校も頑張れるんだ…」






ってお母さん大好きっ子みたいじゃん！！/////
高校生にもなって…って思われるよね







恭「お母さん、大好きなんだね」


「…子供っぽいって思う？」



恭「ううん、素敵だと思うよ〜」






この子、なんでこんなにキラキラした目で見つめてくるのよ…




「…お昼、そんだけ？」



恭「うん、僕は毎日コンビニのパンだけ」





だからそんなに華奢な体してるのか…









私はお弁当の蓋に卵焼きを一切れ置いた。







「ひとつだけ、分けてあげる。」




恭「え？！良いのー！？」







ぱあっと明るくなる顔に少しだけほっこりした。








「うん、お母さんいつも言うんだ、お友達と仲良く食べてきてねって」



恭「転校生ちゃんも、お母さんも優しいんだね♡」









「…でも、結局一人で食べようとしちゃうオチ笑」









恭「転校したばっかで息が詰まるんだ？」



「そう、よく分かったね」




だから私は…お母さんに申し訳ないことしちゃってる









恭「じゃあ、これから毎日ここにいたらいいよ」


「え？」








恭「俺と転校生ちゃんで毎日お昼食べよ？」

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