君の世界の端の秘密【名前変換オリジナル】

35・過去編 ページ35

『以上が選抜メンバーです。このメンバーでコンクールは乗り切りましょう』




一同『はい！！！』









何とか終わった…。
思ったよりも何倍も心が苦しかった。


選ばれなかった子のことを思うと
涙が出そうなくらい悔しい。









蘭奈『…美海』




『ら、蘭奈…』








部活が終わって、戸締りをしていた時
蘭奈が話しかけてきた。


内容は分かっている。









蘭奈『どうして…どうして私を選抜メンバーから外したの…！！！！』


『…っ！！』




蘭奈は元々、歌が上手いことで有名だった。
そんな蘭奈を選抜メンバーから外したのは
顧問だった。




蘭奈の歌声は…このメンバーに合わなかったと









蘭奈『美海酷いよ…！！！親友なのになんでそんなことするわけ！？！？！？』





蘭奈の怒鳴り声が耳に響く。





『違うの…！私が外した訳じゃなくて顧問に言われて渋々の選択だったの！』



蘭奈『嘘だっ！部長ならどうとでも言えたでしょ！』


『言えないよ！！！』







蘭奈をもし、入れたとしても
その代わりに外される子がいる。


親友だからとか、勝手な私情で台無しに出来なかった








蘭奈『あんたなんて、大っ嫌い…！！！』


『蘭奈！話を聞いて…！』



蘭奈『当たり前のようにメンバーにいるあんたに何がわかんのよ！許さない…』






蘭奈の表情は、嫉妬に満ち溢れていた。









そこから、蘭奈が嘘の噂を流して
私は選抜メンバーを外された。




そしてそこから転校という選択肢を選ぶまで
時間は早かった。

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