【刀剣乱舞】排球部マネージャー(男)、審神者やってます【HQ】

誰ですよ ページ39

…



あ「じゃあ、あなたに見放された彼らはどうなるんですか」



実「…え、」





あ「あなたが彼らを愛していたように、彼らもあなたを愛していた。きっとまだ、待ってる」




熱くなってつい本音が出た


本音？




ああ、そっか。俺は、ほんとは気づいてたんだ


あいつらが待ってるのは、俺じゃないんじゃないのかって






実「彼らって……なんで…」


あ「えっ、あれ、ちょっと日本語間違いました…すみません、バカなので…」




よかったバカっぽい顔してて。おかげで信じてもらえたようだ。……かなしいわ！！




あ「一度愛した人を愛せなくて落ち込むってことはですね、その人のことまだ愛してるってことだと思いますよ。」



愛す、なんてやろうと思ってできることではない


彼らが人に見えなくても、ものとしてしか接することができなくても、それを"悲しい"と思うのならそれは愛なんじゃないのか


愛してるから悲しいんだ







俺も、あなたみたいに彼らを愛すことが出来たなら、彼らも俺を愛してくれるのだろうか



一人考えふけっていると隣から嗚咽が聞こえ我にかえる





あ「ま、松坂さん!?なんで泣いて…!?」





言うまでもなく黒尾さんがやってきて俺に「どうなってんの」という黒い笑みを向ける


いや俺も知らないっす



っていうかあれ、試合中じゃないの。って思ったけど休憩中だった。なんてタイミングだ。




田中「A！！何女子泣かせてんだ」


あ「俺！？やっぱ俺が泣かせたの！？」





周りから刺さるような視線を受けながらなんで泣いてるのか考えていたが、松坂さんが落ち着いたようで目を擦りながら俺を見据える


後ろで息をのむ音が聞こえた。おい誰だ松坂さんにきゅんときてるの




松坂「ごめん、私がかってに泣いただけ。」



涙をぬぐったあとにもう一度笑顔で話し出す



実「君難しいんだよね言ってることが!!」



あれ、松坂さんこんなキャラじゃなくないですか。清楚で超女の子女の子してるキャラですよね



松坂「っていうかもうぶっちゃけ途中からよくわかんなくなって話聞いてなかった。ごめん、変な人だなって笑い堪えてたら涙が…えへっ許してまげ」




あ「……あ、ハイ」









このとき俺は思った。



あ、この人残念なかんじの人だ


っていうか許してまげってなんだし。ちょんまげのちょん略すなよ何語かわかんねーよ

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