第２８１話「すまない」 ページ49
*
宿屋に戻ってからAの状況を簡潔に、久遠監督が皆に話した
もちろん催眠療法の事も。
最悪の事態を考えた時の最終手段だと、そう説明していた
冬花「Aちゃんに催眠療法……」
過去に自分に使われた治療法……冬花の表情は重くなる
他の皆も、忘れ去られてしまうかもしれない事実に悲しんだ
円堂「そんな…ｯせっかく過去の事を思い出して、前に進めたAなのにｯｯ」
冬花の事故の一件で自分を責めていたA、そんなAが今度は催眠療法を使われるかもしれないなんて、円堂は考えたくなかった
特に円堂と冬花は確実に忘れ去られてしまう確定があった故に、周りの皆よりも数百倍悲しんだ
吹雪「でもそうしないとAちゃんが生きていけないのなら、それを僕たちは受け入れて…また1から積み重ねていくしかないんだよね」
ヒロト「うん……」
不動「ｹｯ」
鬼道「仕方のない事…だな」
豪炎寺「……」
受け入れなくてはいけない現実
暗く沈むメンバー
―……そんな翌月の朝
病院からAの目が覚めたので急いで来てほしいと、1本の連絡が入った。
皆には練習があるので久遠監督のみ、病院に向かっていった
佐久間「不動!ボールが行ったぞ!!」
不動「! ﾁｯ」
佐久間「らしくないな…っと言っても、Aの事が気になって仕方がないんだろう?」
不動「……」
佐久間「少し休憩してこいよ、それじゃぁ怪我をしても可笑しくない」
Aの事が気になりすぎて練習に集中できない不動、佐久間に言われるがまま珍しくベンチで休憩を取った
それは基山も同じだった
秋「基山くん、ちょっといい?」
ヒロト「何…?」
秋「電話が来てるの、瞳子監督から…」
ヒロト「! 姉さんから?……わかった」
*
「久遠さん、ついて早々で悪いのですが…」
久遠「……やはり、駄目でしたか」
ｶﾞﾗｶﾞﾗｯと扉の開く音がした
どうやらちょうど、ナースがAの部屋から出てきたのだ
久遠「A」
貴女「ﾋﾞｸｯ ぁ……みっ道也さん、か……」
久遠監督の姿を見たAは酷く安心した様子だった
けれどそれでも決して顔色がいいという訳ではない、医者によれば朝食も口にしなかったようだ
過去の冬花の情景と重なった
このままにしていても、彼女が楽でいられるわけもなく
久遠「A……すまない」
久遠は彼女に対し、催眠療法を行う事を決めた＿＿＿＿＿＿
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倉狩莉緒菜(プロフ) - あいさん» ご指摘ありがとうございます!修正しておきました!! (2017年12月28日 12時) (
レス) id: cee2073a15 (このIDを非表示/違反報告)
倉狩莉緒菜(プロフ) - まなさん» コメありがとうございます!そう言って貰えてとてもうれしいです!頑張ります＾＾ (2017年12月28日 12時) (レス) id: cee2073a15 (このIDを非表示/違反報告)
あい - 276話の亡くが、無くになっています (2017年12月28日 12時) (レス) id: 6e85fbc545 (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - 倉狩莉緒菜さん» 続きが気になるので、どんどん頑張って更新してください！！fight！！fight！！＼(*⌒0⌒)ｂ♪ (2017年12月26日 20時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
倉狩莉緒菜(プロフ) - 雛菊さん» ご指摘ありがとうございます!時間がある時に修正させて頂きますね!! (2017年12月16日 17時) (レス) id: 6c269fd559 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：倉狩莉緒菜 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/futere/
作成日時：2017年11月18日 11時
