【H×H】世界はいつも無感情 (ページ48)

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46.終わりページ48

ハンターライセンス等の説明を聞き終わったゴンは一目散にイルミにキルアは何処にいるのかと聞いた。

他の三人もゴンに賛同するように彼の後ろへ並ぶと
イルミは諦めてくれそうもない彼に折れ、
自宅のククルーマウンテンを教えたのだった。

しかし、イルミは並ぶAに不思議そうに首を傾げた。

「ていうか、Aもくるの？」

「え？駄目なの？」

長年の付き合いなのに自分だけ駄目なのかと落ちこんだ様子で返すAとイルミのその二人のやり取りはまるで双子のようである。

「いや、Aなら別に来ていいんだけど。ていうかむしろ大歓迎」

「何だとてめー！そりゃ贔屓だろ！オレらは！？」

「自力で来れば？」

どうやら長年の付き合いだからこその言葉だったようだ。

先程のピリピリとした雰囲気は何処へやら

口を挟んだレオリオと冷たく返すイルミにAは自然と頬が緩むのを感じた。

しかしイルミの言葉は有り難いが、事前にこの三人と行くと決めていたのだ。

「私は、皆と行くよ。皆と行ってキルを」

その時だった。
携帯の着信音がAの言葉を遮る。

「・・・」

一斉にしーんと静まり返り、その場で聞こえるのは着信音と小鳥のさえずりだけである。

「いや、うん、ほんと何か・・・ごめんなさい」

苦笑いで一緒に行けないという事を伝えれば三人は思い切り可笑しそうに笑った。

「いや、キミが謝る事ではないよ」

「うん、一緒に行けないのは残念だけどお仕事なんでしょ？頑張ってね！」

「そうだぜ！必ずキルアはオレたちが取り戻してみせる！」

「ありがと。もしかしたら合流できるかもしれないから、三人も頑張ってね」

その言葉に三人は大きく頷いてその場を去ったのだった。

ゴンがまだ此方に手を振っているのが分かる。

それに手を振り返しながら携帯の通話開始を押した。