【H×H】世界はいつも無感情 (ページ39)

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37.上司ページ39

しかしそれは携帯の着信音によって防がれたのである。

Aは、そういえばこの携帯ネテロさんのだったなーと現実逃避し始めた。

ネテロはまたか、という顔だ。

「A、出るのじゃ」

「分かった・・・」

ネテロに言われて部屋から出たAは渋々電話に出ることにした。

途中で出会ったキルアには何電話してんだよと言われたのだが。

「・・・もしもし」

『Aさん！切るなんて酷いじゃないですか』

まだ前の事をねにもっていたのかとAは思ったがあえて言わない。
これから行われるのは一方的な漫才である。

電話越しに聞こえる彼の声は悩みを一切持っていないかのようで、
それは恐らくほぼ他の人に仕事を任せているからだろう。

ゴオンゴオンという飛行船の音で声が聞こえにくい為Aは携帯をさらに近づけ話し掛けた。

でも、もしかしたら本当に用事かもしれない。

話を聞く前から決めつけていたら失礼だとAは思ったのであった。

「副会長、どうかされたんですか？」

『ボク、実はAさん不足なんですよ・・・早くAさん触りたいなァ・・・』

「通報します」

やはり真面目に聞くもんじゃなかったと携帯を切ろうとすれば
何処からか見ていたのだろう

ヒソカはAの横に来ると手の内にある携帯をぱっと奪う。

「あ、ちょっとヒソカ」

顔を上げると携帯をじっと見つめるヒソカ。

『ヒソカ？』

そしてパリストンが声を出した瞬間に通話終了を押したのである。

「大変な上司だねぇ◇」

「勝手に切らないでよ」

何故か上機嫌なヒソカとAの
一見仲の良さそうな光景は受験生にバッチリ見られており
勿論ゴンたちも例外ではなかった。

「アイツら、何であんなに仲良くなってんだよ・・・」

「ああ見るとヒソカも害がないように見えるんだがな・・・」

クラピカのその言葉にゴンたちは皆一斉にうんうんと頭を縦に振ったのだった。

飛行船はハンター試験最終試験会場へと向かっていく、

夕焼けの柔らかな空がAたちの行く末を優しく見守っているかのようだった。

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原作ではありえないですよね、
パリストンがハンター試験に関わるなんて。

でもそんなありえない事が大好きです←

もうすぐハンター試験終わるので次はゾルディックかな！！とまた妄想を膨らましているところでございます。