≪夢小説≫ＺＥＲＯ

お誘い3 ページ40

ｰ街ｰ


貴方｢へぇ･･･結構建物増えてきてるんだね｣


そう感慨深く言った私の目線の先には、真新しい建物や建設途中の施設がズラリと並んでいた


12年前の核爆弾事件以降、街は廃れていく一方で、何もかもが灰色にくすんでいた


颯｢4年ほど前から街の復旧の目処が立っていたらしいしな｣


貴方｢･･･ここも、あの事件が原因で崩れた街だったんだよね･･･｣


颯｢･･･｣


貴方｢街が綺麗に変わるのはいいことなんだろうけど、あの事件の凄惨さも皆の記憶からも変わっていくのかな･･･｣


颯｢嫌なら俺らがそうさせなきゃいい｣


貴方｢･･･能天気か｣


颯｢んだよ、励ましてやったのに｣


貴方｢･･･あぁ、励ましてくれてたんだ･･･｣


颯｢ひでぇな｣


貴方｢ごめんってば｣


颯｢許さねー･･･と、着いたぞ｣


貴方｢あ、そうなの？｣


颯｢この建物の中は色んな店が入っているから見たいだけ見ればいい｣


貴方｢うわー都会感すごいね･･･｣


颯｢田舎モン｣


貴方｢別にいいでしょ｣

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