≪夢小説≫ＺＥＲＯ

消せない痕跡4 ページ13

ｰ訓練ｰ


貴方｢そっちが二度寝しなかったらあんなに焦らずに済んだのに！｣


颯｢準備に夢中になって俺を起こさなかったのはアンタだろ｣


朝から喧嘩をしている原因は、起床時間の5分後に右京が起きたから。いつもなら時間に余裕がある筈なのだが、右京の寝坊により訓練開始時間にギリギリだったのだ。


貴方｢警察がする捜査がこっちに回ってきた時にそんなんだったらアンタ退学だからね！本当に！｣


今現在の日本は警察官の大幅な減少と、多発する犯罪により、警察本部は捜査に行き詰まっている。それがきっかけで、この警察学校も本部の捜査を手伝うことが稀にあった。


貴方｢遅刻しかけたことなんて私は1度もなかったのに･･･｣


幾ら言っても理解しない右京に私は疲れ果て、小声で愚痴を零すことしか出来なかった。

消せない痕跡5→←消せない痕跡3

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す