11話 ページ12
『失礼します』
ﾄﾚｲﾝ｢あぁ…君か、何の用だ？｣
職員室に入ると、ほとんどの職員は授業に出ているらしく、椅子に座りルチウスを撫でているトレイン先生しか居なかった。
先生が私の方を向くと、膝から降りたルチウスが私の脚に擦り寄ってくる。……かわいい。
『バルガス先生に頼まれていた資料を持ってきたんですけど、今はいらっしゃらないみたいですね』
ﾄﾚｲﾝ｢彼はグラウンドで体力育成の授業中だ。
私から後で伝えておくから、デスクの上に置いていきなさい｣
『わかりました』
先生に言われた通り資料を置くと、ふとデスクの下に白い紐が落ちているのに気付き手に取る。金属で作られたホイッスル、これには見覚えがあった。
『これは…バルガス先生のホイッスル』
ﾄﾚｲﾝ｢全く……A、届けてあげなさい｣
『はーい』
呆れたように肩をすくめる先生に軽く会釈をして職員室から出ると、そのままグラウンドに向かって歩く。
外廊下を渡ると生徒達の元気な掛け声が響いてくるが、ホイッスルの音だけは聞こえてこない。…やっぱり忘れてたんだ。
グラウンドに入ると、多くの生徒たちが箒を用いた飛行術の練習真っ只中。見知った顔もいるから、恐らく他クラスの1年生だろう。少し遠くの場所でハーツラビュル寮の生徒に指導しているバルガス先生の姿を見つけ、声を掛けた。
『バルガス先生〜！』
ﾊﾞﾙｶﾞｽ｢おお！Aじゃないか、どうした？｣
片手を振って答える先生の首元には、案の定いつものホイッスルは下げられていなかった。私が持っていたホイッスルを手に掲げると、先生はハッとしたように自身の胸元に手を当てる。
『デスクの下に落ちてましたよ』
ﾊﾞﾙｶﾞｽ｢悪いなぁ、助かった。よぉしお前ら、集合！｣
バルガス先生は受け取ったホイッスルを首に掛け、ピーーーッと軽快に鳴らす。音に反応した生徒たちが箒を手にこちらへ集まってきた。
『それじゃあ、私はこれで』
ﾊﾞﾙｶﾞｽ｢あぁ、ありが｢うわぁぁあーー！！｣…なんだ！？｣
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乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します！私、愛され大好物なので嬉しいです！ツイステのキャラ全員推しなので嬉しいです！更新頑張ってくださいね！ (2023年4月7日 14時) (
レス) id: 3b02df20c8 (このIDを非表示/違反報告)
ラム - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2020年10月16日 17時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
かっぷちーの(ちー)(プロフ) - とても面白いです！続きが気になります！更新頑張ってくださいね！ (2020年10月10日 21時) (レス) id: 415b5cba48 (このIDを非表示/違反報告)
月 - とてもおもしろいです！更新頑張ってくださいね！ (2020年8月19日 14時) (レス) id: 1029d3705d (このIDを非表示/違反報告)
ラム - 話しの続きが気になる (2020年8月13日 8時) (レス) id: 9e05ed3410 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：毘張 | 作成日時：2020年8月2日 14時
