14話 ページ18
IN 学園長室
パリンッ_____
何かが弾け飛ぶ様な騒音が耳に届き、クロウリーは顔を上げる。
クロウリー「今の音は?」
聞こえたのは
…まさか、と呟くと同時に部屋を飛び出し〈眠りの間〉へと向かう。
クロウリー「……なんてことだ」
最上階の廊下の光景を目にし、唖然とした。
何年もの時間をかけてようやく創った結界が、窓ガラスを割られた様に呆気なく打ち砕かれていた。
この学園に通う寮長クラスが数人がかりでも壊せない程の強力な結界を……“あの子”はいとも容易く破壊してしまっていたのだ。
そして、視界の端に映る白いものに思わず目を見張る。
赤い絨毯が引いてある廊下の奥から這うように伸びた、無数の白い茨だった。
それは少しずつ、ゆっくりと屋上に向かって伸び続けていた。
ズズズッ……ズズズッ……
クロウリー「この茨は……」
白い茨の正体についてクロウリーは思考を巡らせ、数年前に文献で読んだ情報を記憶の中から思い起こす。
そうしてたどり着いた答え、“それ”に気づいた時、彼の足は真っ先に屋上に向かっていた。
クロウリー「まずい…これ以上あの子が“魔法”を使ってしまったら…!!」
大変、なんてものじゃ済まされないかもしれない。
とにかく急げ、急げとクロウリーは自身の足に鞭を打った。
________________________
マレウスside
大空が唸り声を上げる中、僕はAに手を差し伸べる。
マレウス「何も心配することは無い。さぁ、僕の手を取って」
Aはゆっくりと、小さな手を伸ばす。
その目に光は無いが、…まぁいい。
今は一刻も早く、“あの日の誓い”を果たさねばならない。
愛しい僕の眠り姫、ようやく、ようやく君を…
マレウス「…ふふっ」
喜びのあまり、笑みがこぼれる。
指先が触れようとした瞬間、僕たちを引き裂くように魔法陣が現れ、中から一人の人間が現れる。
鳥の翼のようなマントに、あの奇怪な仮面…
ディア・クロウリーだ
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Rin(プロフ) - 続きが楽しみです 更新頑張って下さい (2023年4月20日 2時) (レス) id: a3128229fd (このIDを非表示/違反報告)
出雲(元あやりん) - 若様ァァァ!若様と誓いしていたなんて。おっし若様、アタシと結婚しまs((若様好きすぎて暴走してしまった。すk(((殴。すいません面白いですし、好きです (2021年10月22日 21時) (レス) @page21 id: afcb507146 (このIDを非表示/違反報告)
三月アリス - めっちゃ好きです!マレウス様かわいい! (2020年9月7日 10時) (レス) id: 742f423e47 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 続き気になります。更新頑張ってください (2020年9月3日 17時) (レス) id: ba2a71100d (このIDを非表示/違反報告)
ベル(プロフ) - え?めっちゃ好きです!!更新楽しみに待ってます! (2020年8月20日 17時) (レス) id: 61644e4b7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:毘張 | 作成日時:2020年7月30日 1時