《声優ですよ》2 (ページ4)

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現場に着いた

刺さる視線

堂々としようと思うものの、縮こまる身体

櫻井「大丈夫？」

A 「櫻井さん、、おはようございます」

櫻井「ちょっと話できる？座れる所行こうか」

言われるがままついて行く

櫻井「で、大丈夫？」

優しい声

A 「あ、はい。大丈夫です。、、私より、、鈴村さん、大丈夫ですか？」

不倫だなんだと言われている中、こんな事を聞くのは如何なものかと思うが、気になって仕方がない

櫻井「健一？うん、大丈夫だよ。、、心配？」

A 「そりゃ！、、勿論です。あんな嘘の記事で、鈴村さんの信頼も仕事も、無くなったらどうしようって。、、心配です。」

櫻井さんが笑う

櫻井「2人とも、考える事が一緒だね(笑)、、健一から聞いたよ、親子だって。なんでそんな大事な事黙ってたんだって怒っちゃった(笑)」

A 「、、すいません」

櫻井「謝らなくていいよ！でもほんと、、考え方が似てる」

ーー

櫻井「大丈夫か？」

鈴村「見てわかるやろ、死にものぐるいじゃ」

櫻井「一応聞くけど、不倫してないよね？」

鈴村「あたり前や！！」

まぁ、だろうと思ってたけど(笑)

鈴村「はぁー、俺らん事よりAの事が心配だよ」

頭を抱える健一

鈴村「俺は今まで築いてきたものがあるから何とかなるけど、Aは、まだ4年目の新人、、せっかく軌道に乗って人気も出て、順風満帆に行ってたのに。。はぁー、、、心配でたまらん。。」

だんだんと小声になっていく

櫻井「そんなに仲良かったっけ？Aちゃんと。まさか、、ホントに不倫してないよね、？」

鈴村「してないゆーとるやろ(圧)」

根掘り葉掘り聞く俺に観念したのか

俺らの可愛い可愛い娘や。

と明かした

鈴村「そうだ！孝宏とA、今日同じ現場だよな！頼むー、そばに居てやってくれー」

櫻井「えぇ、、、」

鈴村「頼む。アイツ、みんなの視線に潰される。お願いします。社長命令。」

ーー

櫻井「健一はAちゃんの心配して、A ちゃんは健一の心配して。似た者親子」

お父さん、そんなに心配してくれたんだ。

またウルッとくる

櫻井「今日の現場、たしかに嫌な感じだよね、視線がすんごい。でも俺が睨み効かせとくから、安心して仕事して」

収録終わり

小言やらを言われつつも無事に終わった

A 「櫻井さん！、、あの、父に伝えて下さい。ありがとうって、私は大丈夫だから、心配しないでって」

櫻井さんが微笑み頷く

このまま守られてばかりじゃダメだ。

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