【REBORN】雪の灯火part8 (ページ5)

今日:8 hit、昨日:15 hit、合計:2,362 hit

284話ページ5

「で、どーするのだ？仲間に入れるのか？」

「入れるわけねーだろ！！こんなどこの馬の骨だかわかんねーよーな奴！！」

一頻り騒いだ後、了平くんがそう切り出せば隼人くんはすぐに反対する

それに対して城島くんと柿本くんが怒りを露わにすれば、たちまち険悪な雰囲気になった

事のいく末を見守ろうと静観していれば、その二人をクロームさんが止める

「犬…千種、おちついて。あなたたちが決める事じゃないよ」

今にもぶつかり合いそうな彼らを諌め、彼女は綱吉くんに向き合う

「ボス、私、霧の守護者として失格かしら」

「いっ」

先ほどのキスのことがあったからか、綱吉くんは若干ドギマギしているようだ

そんなものはお構いなしとばかりに、クロームさんは真剣な表情をしていた

「私は、霧の守護者として戦いたいけど……ボスが、どうしてもダメって言うなら従う……」

「そんなの、急に言われても…！だ…大事な事だし…！」

「でも霧の守護者として戦える奴はクロームしかいねーぞ」

慌てる綱吉くんに対して、リボーンおじさまは武くんの肩に乗りながらそう口にした

それに対して隼人くんは未だに不満の声を上げるが、綱吉くんはというと少し落ち着いて思案しているように見えた

すぐに決意が固まったのか、真っ直ぐにクロームさんを見つめて口を開いた

「じゃあ、たのむよ」

「な！！いいんですか10代目！？」

綱吉くんの決断に隼人くんが食い下がるが、綱吉くんがそれに臆することはなかった

「うまく言えないけど、彼女じゃなきゃ…いけないのかもって」

感覚的だが確かな言葉

(綱吉くんも超直感でクロームさんの何かを感じ取ったのかもしれませんね)

ほっと胸を撫で下ろし、お礼を述べたクロームさんのように私もひとまず安心できた

やっとひと段落着いたのも束の間、またも一つの喧騒が鈍い打撃音と共に体育館へとやってきた

その正体は

「コロネロ！！！」

そう、以前一度だけお会いした青のおしゃぶりを持つアルコバレーノ＿コロネロさんだった

今は了平くんの家にお邪魔しているコロネロさんはもう就寝時間のようだが、それよりも本日の対戦相手
ヴァリアーの霧の守護者であるマーモンさんが気になっているようだ

コロネロさんとリボーンおじさまの視線が鋭くなったのを肌で感じる

それを受けても、マーモンさんは酷く冷静だった

「フン、マヌケ面さげた奴が増えたか。この戦いでもっとマヌケ面をすることになるだろうがな」